ニュースレター第12号

ニュースレター第12号を発行しました。
どうぞご高覧下さい。(全10ページ)

いずみニュースレター第12号
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この間(2018年9月~2019年3月)のご支援を誠にありがとうございます。
第12号感謝報告(A4 2ページ)

チェルノブイリ原発事故から33年、東電福島原発事故から8年過ぎました。この瞬間も故郷と引き裂かれ、健康影響への懸念・不安を引きずる時間が続いています。

単に影響が及んだ地域、人々だけでなく、今後も起こりうる核事故、核戦争。何万年も「安全」に管理し続けなければならない核のゴミ。「核」にありふれたこの世界とどう向き合っていくのか。原発事故により塗炭の苦しみにあえいでいる方々の救済をなおざりにしてしまえば、苦しみや痛みはより大きく、そして、取り返しのつかないことが再び繰り返されるのではないかと考えられます。

引き続き、多くの方々による協働を必要としています。

ともにこの歩みを進めていただくよう、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ニュースレター第11号

ニュースレター第11号を発行しました。
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この間(2018年4月~2018年8月)のご支援を誠にありがとうございます。
第11号感謝報告(A4 2ページ)

平素より、「いずみ」の働きを覚え、祈りを持ってお支え下さり心から感謝申し上げます。

各地で地震や台風、豪雨などで大きな被害が発生しています。生き物である地球の活動とはいえ、ご支援いただいたみなさまが困難に陥っていることに胸が苦しくなる思いです。

支援の情報や被災地(特に教会とつながる地域など)の状況については以下をご覧下さい。

北海教区公式サイトより

日本キリスト教団公式サイトより(8/15)

祈りをあわせていただけましたら幸いです。

自然災害とあわせて、社会のあり様などによって生み出された苦しみや悲しみを癒し、自律的な営みの実現に寄与するような支援活動をみなさまとともに歩んでいきたいと願っています。

福島県をはじめ、周辺地域である宮城県などにおいても放射能と向き合わざるをえない状況が続いています。

引き続きご支援、ご協力、ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

ニュースレター第10号

ニュースレター第10号を発行しました。
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いずみニュースレター第10号
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この間(2017年7月~2018年3月)のご支援をありがとうございます。
第10号感謝報告(A4 2ページ)

みなさまいかがお過ごしでしょうか。平素より、「いずみ」の働きを覚え、祈りを持ってお支え下さり心から感謝申し上げます。

2011年の東京電力福島第一原発事故から7年、1986年のチェルノブイリ原発事故から32年が過ぎました。チェルノブイリ被災地では事故後に出生した子どもたちが親となり、日本においても事故を体験していない、もしくは、よくわからない小さな子どもたちが小学生や中学生になりました。一方、当時中高生だった子どもたちは成長し、進学や就職など社会生活に入るような時間が過ぎました。私たちは、事故発生県の福島県だけでなく、周辺都県においても、子どもたちが将来にわたって健康に過ごせるよう願い、祈っています。

現在、避難区域縮小がどんどん進められ、福島県が実施している「県民健康調査」の甲状腺検査体制を縮小する方向での検討が始まろうとしています。呼応するかのように、2018年に入り、福島県内に多数設置されているモニタリングポスト撤去(避難指示自治体除く)、そして、1msv/年-「0.23」μsv/hという放射線被ばく線量の基準緩和を指向する原子力規制委員会での議論や規制委員長の発言がございました。まるで原発事故前と変わらないかのように捉えかねない程、放射能についての不可視化、放射線被ばくへの警戒を緩める動きが加速しています。

初期被ばくや、事故由来の低線量被ばくによる健康影響について何ら確定した評価が定められておらず、チェルノブイリ被災地での健康被害の情報に接し、身近な子どもや家族などの健康を願う立場としては、あまりにも唐突で拙速にすら感じられます。

「いずみ」では放射線被ばくに不安を持ち、子どもたちの健康を願う保護者や住民の方々が少しでも不安を軽減したり、安心してお過ごしできるように、今後も各地の市民・住民の方々と歩ませていただき、甲状腺検査や健康相談、保養プログラムなどの支援活動に取組んで参ります。引き続きあたたかなご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

※福島県内の市民団体などによるモニタリングポスト継続設置・運用を求める動き。
フライヤー
◆モニタリングポストの継続配置を求める市民の会フェイスブック
【署名サイト】モニタリングポストの継続配置を求める市民の会

◆福島県設置のモニタリングポスト撤去に関する要請
(2018年3月23日 ちくりん舎・国際環境NGO FoE Japanなど)

※放射線被ばく線量基準緩和に関する申し入れ
◆原子力規制委員会 更田豊志委員長への申し入れ
(2018年2月21日 一般社団法人 被曝と健康研究プロジェクト)

※以下は発端である原子力規制委員会に関する資料です。

◆福島県内のモニタリングポスト撤去について
2018年3月20日 2017年度 第74回原子力規制委員会より
資料2 リアルタイム線量測定システムの配置の見直しについて(案)
資料2 正誤表(20180323)
議事録(5~9ページ参照)

◆放射線被ばく線量基準緩和について
2018年1月17日 2017年度 第59回原子力規制委員会より
定例記者会見映像
記者会見速記録
資料2 帰還困難区域等を対象とした詳細モニタリング結果について
議事録(12~15ページ参照)

ニュースレター第9号

ニュースレター第9号を発行しました。
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第9号(表紙・うら)
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この間(2017年1月~6月)のご支援、誠にありがとうございます。
第9号感謝報告(A4 2ページ)

東京電力福島第一原発事故後、福島県から千葉県に避難されていた18世帯45名が国や東京電力(以下、東電)に損害賠償を求めていた一審判決が9月22日(金)千葉地裁において示されました。判決では東電に対し、「事故前の生活を丸ごと壊されたとして」、区域外避難者4名を含めた原告の大半に「ふるさと喪失」の慰謝料にあたる一定額の損害賠償支払いを命じました。しかしながら、国の賠償責任を認めず、双方の責任を認定した今年3月の前橋地裁判決と異なる判断が示されています。
東電や国をはじめ、事故発生や事故後の対応を巡り法的責任が問われず、放射能に関する健康調査もごく限られた範囲でしか行われず、被害回復が不十分な状況が続いています。

留まり居住し続けられた方々、避難されたものの帰還された方々、避難先で定着された方々や今も避難されている方々など、被災地では「ふるさと」や「未来」について冷静に話し合ったり、同じ被害者であっても、心をひとつにしづらい入り乱れた状況があります。

今号では、震災後の数年間を避難されていた方のご寄稿や、実施した保養プログラムにご参加された方々の声などをご紹介しています。目に見えない放射能と同じように、被災地域で過ごされている方々の〝サイレントヴォイス″をどうぞご覧下さい。今も痛みや苦しみを感じておられる方々と「いずみ」は歩んでいきたいと願っています。引き続きみなさまからのご支援・ご協力をお願いいたします。

【動画などの取材報告】
「ふるさと喪失」認めるも、国の責任は認めず〜原発避難者訴訟(ourplanet-tv 2017年9月配信)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2169

崎山比早子氏仙台講演会動画など

ニュースレター第8号


福島県飯舘村で採取(2015年)されたコナラ幼木のイメージングプレート画像
下:一年齢、中央:二年齢
分析・提供:広島大学量子エネルギー工学研究室

ニュースレター第8号を発行しました。
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ニュースレター第8号(1-4)ニュースレター 第8号(2-3)
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この間(2016年4月~12月)のご支援、誠にありがとうございます。
第8号感謝報告

1986年4月26日未明(ウクライナ現地時間)に発生したチェルノブイリ原発事故から31年が経ちました。東京電力福島第一原発事故からはまだ6年。今号では、避難指示が解除(2017年3月31日)された福島県飯舘村住民の伊藤延由さんに、〝飯舘村の現状″ についてご寄稿いただきました。
福島県内で小児甲状腺がんが多発していますが、未知の放射能汚染に対し謙虚な姿勢で向き合っていく必要があるのではないでしょうか?福島県内だけではなく、汚染が広がった周辺地域においても不安を抱き続けている方々を引き続きお支えしていくために、今後もみなさまからのあたたかなご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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チェルノブイリ原発(撮影年不明)
出典:The European Bank for Reconstruction and Development

ベラルーシで1986年に18才以下で被ばくした青少年の甲状腺がん罹患率
UNSCEAR(国連科学委員会)2008 より

ニュースレター特別号

「いずみ」ニュースレター特別号1頁ニュースレター特別号
(A4 6ページ) を発行しました。

どうぞご覧下さい。
pdf→ニュースレター特別号

2011年3月11日を発端とする東京電力福島第一原子力発電所事故による被災で苦しみ、不安を抱える方々や、「いずみ」の活動に注目し、ご支援・お祈りいただくみなさまには心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。

いずみの活動がはじまり、はや4年目に入りました。震災から5年7ヵ月が過ぎ、事故による強制避難区域外では、一見何事もなかったかのように感じられるかもしれません。しかしながら、人為的には無害化できない放射能で汚染された事実は消しようがなく、また、事故そのものの緊急事態は未だ続いており、懸命な収束作業はこの瞬間も続いています。被災地域では、拭いがたい不安を抱え未来へと向かって行かざるをえない物的・心的状況は何一つ変わっておりません。

この数ヶ月、福島県が実施している「県民健康調査」の甲状腺検査体制を見直そう(縮小)という動きが表面化し、大きな社会問題に発展しました。何ら確定した評価が定まっていないにもかかわらず、検査体制を縮小していくことについて、福島県や関係機関には大きな懸念や危惧の声が数多く寄せられました。福島県内に限らず、周辺地域の宮城県内においても、長期的な生体・環境への被ばく影響に関して、健康調査やモニタリングは予断を持たず、継続される必要があると考えております。ごく一部を除き(福島県外)、公的な甲状腺検査が行われていない状況ですが、「いずみ」は大切な活動である甲状腺検査を今後も継続していきたいと願っています。まだまだ小さな働きではありますが、子どもたちの健やかな未来を支えるこの取組みを今後もご支援いただきますよう心よりお願い申し上げます。

画像:ニュースレター特別号1ページ

ニュースレター第7号

ニュースレター第7号1・4面ニュースレター第7号2・3面

ニュースレター第7号(A3両面)を発行しました。
どうぞご覧下さい。pdf→ニュースレター 第7号

 2011年3月11日に発生した原発事故から5年、福島県外では子どもたちをはじめ、公的な健康調査が必要ないこととして積極的に回避されてきた5年間でした。今年はチェルノブイリ原発事故から30年です。放射能汚染が現実のものとして起き、一般公衆の年間被ばく線量が事故前の20倍(20mSV)まで引き上げられた日本がチェルノブイリを辿(たど)らないと誰が決めつけられるのでしょうか?

 ”一番大切なものを護りたい”、小さくても一番大きなこの願いが叶えられるように、これまで、これからも、最大限できることを「いずみ」は取組んでいきたいと思います。子どもたちへの甲状腺検査をはじめ、放射線被ばくによる健康影響を最小化する取組みへのご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 九州での群発地震により被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げます。

ニュースレター第6号

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 ニュースレター第6号を発行いたしました。どうぞご覧ください。
→ニュースレター 第6号 (A3見開き4ページ)

 毎年、冬になる前、木々の葉が色褪せ木枯らしに散ってゆくこの季節、また、あの季節を迎えるのだと少しづつ感じ始めます。震災から4年と7ヵ月の月日を数えました。仙台市中心街では、ブルーシートで屋根を覆っていた家屋や外壁が崩れていた建物など、すっかり見かけなくなりました。一見、記憶の向こう側だけにしかあの大震災が存在しないかのような「日常」です。しかし、事故サイトから放流出した見えない放射能が大地や空、海を汚染しました。人為的には拭いがたく、汚染が刻みこまれた時間が未だ続いています。
   原子力発電による電気を発電、使用して(させられて)いた方々、とりわけ都市生活者にとって、「3・11」はそれ以前とそれ以後を分かつ、決定的な変化をもたらすきっかけにしなければならなかったのではないでしょうか。放射能に怯え暮らしていくような、未来に負の遺産だけを遺すようなことでよかったのか。これから大きくなる子どもたちや未来の人々による審判、何より地球や天体という環境に問われることになるでしょう。

   今号では、二人のお子さんを養育されているお母さんから寄せていただいた手記をご紹介させていただきました。いずみ」は放射能汚染に不安を覚え、苦しまれている方々のお支えになれるよう、祈り活動して参ります。これからもよろしくお願いいたします。

   尚、印刷物をご要望の場合、ご遠慮なく「いずみ」事務局までお問合せ・ご連絡ください。

ニュースレター第5号

ニュースレター第5号を発行いたしました。

こちらをご覧ください。→ニュースレター第5号 

 被ばくにともなう健康影響に対応するための甲状腺検査をはじめ、親子保養、傾聴や健康相談など、いずみの活動は本当にたくさんの方々に支えられています。活動資金一つをとっても、「東日本大震災救援募金」への指定献金や、日頃お預かりする献金、そして、いずみ総会でも説明されましたいずみの会会費など、海外からの支援も受けています。祈りと共に献金をお寄せいただいているみなさま、おひとりおひとりへの大きな感謝を申し上げます。

 被災地域から避難された方々や、留まり居住され続けている方々、いのちを守るための多様な選択をそれぞれ尊重するために、長期且つ、多岐にわたる環境整備や支援が望まれています。私たちの活動は小さな働きではありますが、今なお終息が見えない、原子力災害という前例に乏しい事態に対して、深く傷つき痛み、不安の中にいる方々とともに悩み、あるべき支援や、解決の糸口を探してゆく歩みを続けて参りたい、と考えております。

 最新の第5号は、いずみの会初めての総会開催、3月に実施した沖縄への親子保養、献金者への感謝報告などで構成しております。保養のため訪れた沖縄では、参加者の方々が基地問題をはじめとする負の歴史に触れる機会もありました。オキナワもフクシマも、目を背けることができない重い課題をそれぞれ負わされています。この地に限らず、それぞれの場で、考え・取組んでいただく素材としてご覧いただければ幸いです。

 なお、ご要望がありましたら、印刷したニュースレターを発送いたします。遠慮なくお問い合せ、ご連絡ください。どうぞよろしくお願いいたします。

放射能問題支援対策室いずみ ☎ 022(796)5272  E-mail izumi@tohoku.uccj.jp

ニュースレター特別編集号を発行しました

 大地は新緑にあふれ、空高く乾いた空気が心地よい季節となりました。いつも被災地のことを想いつづけ、心から祈り、厚いご支援を賜っていますみなさま、この乾いた風にのせ、「ありがとう」というお礼の気持ちをお届けしたく思う今日この頃です。みなさまからのご期待・ご要望に応えられているばかりではありませんが、「いずみ」の取組みや放射能汚染について、何よりもご不安を抱かれていたり、支援を必要としておられる方々のご様子など、少しずつではありますがお伝えしてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 この度、ニュースレター特別編集号を発行いたしました。どうぞご覧ください。         いずみニュースレター 2015年春・特別編集(A4両面)

 ニュースレター オモテ面の第13回甲状腺検査については、3月14日付河北新報朝刊16面にて、ウラ面の避難者交流については3月17日付読売新聞朝刊の地域面にそれぞれ掲載していただきました。よろしければあわせてご覧ください。                    20140314 河北新報朝刊16面    20150317売新33面(地域面

2014年7月三春町にて2014年11月三春町にて           いずれも2014年 福島県三春町仮設住宅にて   日々制作されたかごの一部

 原発事故により全村避難となり、福島県葛尾村から同三春町へ避難され続けている方々と、宮城県山元町での津波被災のため仮設住宅でお住いの女性たちが共同制作した作品展示が3月に仙台市内で行われました。恋のキューピットではありませんが、この展示企画までのプロセスにおいて「いずみ」や「あいコープみやぎ」さんがお手伝いさせていただきました。放射能汚染は人為的な思惑を超越して拡散し、容易には減衰しませんが、長期間に及ぶ困難な状況にあっても、これまでに培ってきた手仕事などを通して心触れあわされたこの稀有な光景を、みなさまにぜひお知らせさせていただきたく今特別号を作成いたしました。日夜問わず低線量被ばくに晒されている汚染地域において、毎月11日だけではありませんが、繰り返し思い出してしまう辛い出来事が、関わり支え合う中で少しずつでも喜びあえるよう変っていくように、これからの日々を大切にしあいたいと感じております。ごゆっくりお読みいただければ幸いです。

2014年12月かご製作風景

 なお、後日訂正いただきましたが、3月14日付河北新報記事中、仙台市の小児科医大塚純一さん、とありますが正しくは福岡県古賀市です