原発事故被害の長期多様性(ドキュメンタリー映画2本のご紹介)

「3.11」津波、原発事故。ふるさとに留まったひとびと、区域内外に関わらず避難したひとびと、そして、ふるさとに戻ったひとびと。いずれの選択においても大きな困難に直面し、震災の影響が今も続いています。見ようとしなければ見えないところを照らすドキュメンタリー映画2本が各地で上映されています。ぜひご覧ください。


「決断」(我孫子亘 監督 2024年/日本/カラー/90分)

公式サイト  予告編(動画)

2024年4月26日 朝日新聞デジタル 花房吾早子記者
 


「生きて、生きて、生きろ。」(島田陽磨 監督 2024年/日本/カラー/113分)

公式サイト  予告編(動画)

2024年5月17日 東京新聞web こちら特報部

ミュージカル「バックトゥザ☆フーちゃんⅡ」 東京公演

おもて
                クリックすると拡大します

愛知県の子どもたちが、原発事故から10年後の福島県内(被災地)を訪れ、そこで感じたことをお芝居で演じます。
愛知、福島での公演に続き、はじめて東京都内での公演が開催されます。原発事故に伴う緊急事態宣言は未だ解除されず、この地域の未来は福島原発の発電する電気を使用していた多くの方々にも関わります。みなさまと一緒に考える機会になることを願っています。ぜひご覧ください。また、公演開催のための支援をご検討ください。

日 時:2024年4月28日(14時~
会 場:北とぴあ(JR王子駅すぐ)

クラウドファンディング(ご支援のお願い~4/28まで)

主催や連絡先、料金等はチラシをご参照ください。

放射能や被ばくをおそれることはおかしなことでしょうか?~緊急署名ご協力のお願い~

東電福島原発事故から13年という月日が経ちました。初期被ばくを無かったことにできないことと同時に、残念ながら、放射能汚染は未だ色濃く残っています。この現実を直視する・しないにかかわらず、被災地では懸命ないとなみが続けられています。一方、国の避難指示区域内外にかかわらず、汚染地域(ふるさと)から避難した方々の運命が翻弄され続けています。国や東京電力の加害責任があいまいにされているために災害弱者ともいうべき方々に対していちじるしい人権侵害が引き起こされています。

福島県南相馬市から東京都内へ避難した方が福島県により、個別事情を顧みられることなく強制的に住宅から追出しされようとしています(退去期限:4/7)

避難者を支援すべき福島県が逆に避難先住居から強制的に追出しさせようとしていることについて、強制執行申立ての取り下げを求める緊急署名が呼びかけられています
緊急署名呼びかけ(オンライン)

詳しい経緯は、弁護団声明や作家・渡辺一枝さんによる傍聴記等をご覧ください。

第68回:「原発避難者追い出し裁判」控訴審傍聴記──「国内避難民の居住権」の保障を(渡辺一枝)

ニュースレター第21号

また、昨年8月以降、海洋への汚染水強行放出が行われました。国や東京電力は地球環境をどれだけ放射能で汚染すれば気が済むのでしょう?東北被災地は被害者という側面だけではなく、世界や未来世代に対しての加害者になってしまうことを意味するのではないでしょうか?
東北教区総会議長声明(2023年12月23日)

放射能で汚染されたふるさとの原状回復を求める住民の気持ちに国や東京電力はどれだけ向き合っているのでしょうか?


2024年3月11日「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」入廷行進(仙台高裁)
今野秀則原告団長による意見陳述

以上、お金では決して解決できない放射能(核利用)とどう向き合っていくのか。私たちひとりひとりが考える時間を持つことが叶うことを心から願います。

日本キリスト教団東北教区放射能問題支援対策室いずみ 事務局長 服部賢治

東日本大震災13年 チャリティーコンサート(3/9大阪・3/11滋賀)


2011年3月11日発生の東日本大震災、東京電力福島原発事故からまもなく13年を迎えます。地震・津波・放射能災害の三重苦にあえぐ被災地域における住民支援の取組みをともに支え、祈りをあわせるチャリティーコンサートが、3/9大阪(天満教会)、3/11滋賀(膳所教会)にて開催されます。それに先立って、寄付先となっている5団体が活動を紹介するオンライントークイベントが1/27(土)夜に行われます。トークイベントはアーカイブ配信もあり、各団体の活動を通して支援を必要とする人々のことをどうぞお覚えください。

トークイベント開催のご報告(2/1)

追記:トークイベントのアーカイブ動画(下)が公開されました

チャリティーコンサートのご案内
(3/9 天満教会、3/11 膳所教会)

主催・お問い合わせ:ミホプロジェクト E-mail mihomihoproject@gmail.com

お悔やみとお見舞い(能登半島地震)

1月1日(月)夕方に発生した能登半島地震により甚大な被害が発生しています。この災害によりお亡くなりになられた方々を悼み、謹んでお悔やみを申し上げます。また、今なお行方不明、避難生活を続けられている住民みなさまへのお見舞いを申し上げます。

これから本格的な寒さの訪れが予想されます。救護・支援の方々を含め、どうかご健康が守られますように。

※1.教団関連の被害については中部教区のサイトをどうぞご覧ください。

※2.教団による緊急救援募金はこちら

日本キリスト教団東北教区放射能問題支援対策室いずみ 事務局長 服部賢治

冬季休暇のお知らせ

クリスマスおめでとうございます。

国内外を問わず、今この瞬間にもあまりにも多くの人々が傷つけられ、殺戮に怯える中で過ごされています。「暗闇」の底にまでひかりがもたらされますように。


望月智 牧師による寄稿(沖縄キリスト教センター通信 No.78より)

羊飼いと天使 -ぬりえ

いずみ事務局は、下記期間、誠に勝手ながらお休みさせていただきます。

【休業期間】 2023年12月23日(土)~2024年 1月8日(月・祝)

おそれいりますが、この間、献金やご支援についての受領証ご送付が遅れますことをご了承ください。

期間中、お急ぎのご用件の方はこちらにご連絡ください。

伊東英朗監督最新作「サイレントフォールアウト」


サイレントフォールアウト予告編(日本語版) 伊東英朗氏提供

映画「放射線を浴びたX年後Ⅰ・Ⅱ」を制作した伊東英朗監督の最新作、「サイレントフォールアウト」が完成。全国各地での自主上映会が開催されています。今作品はⅠ・Ⅱの流れを引き継ぎつつ、世界最大の核兵器保有国アメリカでの上映や意見交換のため制作された経緯がありました。1960年代初頭までアメリカ国内で大気圏内核実験が繰り返され、核汚染による人々や環境への影響。そして、時を経て、チェルノブイリや福島原発事故に伴う深刻な核汚染。溶け落ちた核燃料に触れた放射能汚染水の海洋放出が始められた現代日本、そして、世界。「歴史は繰り返す」と言われますが、核と人類は共存できるのかどうか。その時、人々は何を守ろうとしたのか。機会がございましたら、ぜひ、ご視聴ください。

「FALLOUT? PROJECT22」公式サイト(日本語翻訳してご覧ください)

FALLOUT? フェイスブック(上映情報など)

9/23(土)18:00~、埼玉会館 7A会議室(埼玉県さいたま市)
9/24(日)13:30~、シネマアミーゴ(神奈川県逗子市)
9/24(日)10:00~、13:30~、男女共同参画推進センター・コムズ(愛媛県松山市)
9/30(土)10:00~、13:00~、稲城市中央図書館・体験学習館視聴覚室(東京都)
10/7(土)19:05~、武蔵大学江古田キャンパス8号館8階(東京都練馬区)
10/21(土)10:00~、15:00~、弘前文化センターホール(青森県弘前市)
10/21(土)13:40~、砥部町文化会館 視聴覚室(愛媛県伊予郡)
11/4(土)13:15~、日本女子大学 成瀬記念講堂(東京都文京区)
11/5(日)14:00~、日比谷コンベンションホール 大ホール(東京都千代田区)
11/19(日)14:30~、聖ヨハネ教会会堂(愛知県名古屋市)
11/25(土)13:30~、藤沢市民会館(神奈川県藤沢市)
11/26(日)14:30~、中津下毛教育会館(大分県中津市)
以降も続く…
※予約が必要なケースがあります。詳しくは主催者等にご確認ください。

意見広告運動のご紹介~stop女川原発再稼働(ご協力・参加をご検討ください)

手と地球の水彩イラスト

東北電力は女川原発2号機再稼働の計画を2024年内にと公表しています。2011年3月11日の東日本大震災による震源地近くで大きなダメージを受けた「被災原発」再稼働については安全性への懸念をはじめ、地元住民が避難計画不備による再稼働差止め裁判を提起、その是非について「公論」形成されていない状況が続いています。一方、日本政府は可能な限り原発利用を低減していく方針を転換する、GX脱炭素電源法を5月31日に成立させ、既存の原発を可能な限り活用することに国の責務をもって対処していくことを定めました(※)。今、被災地や原発事故によって取り返しのつかない甚大な被害、混迷を被った社会の大きな転換点を迎えています。

原発稼働は安全かどうかだけでなく、ウラン採掘等の被ばく労働からはじまり、放射性廃棄物の拡散、将来世代への後始末押しつけなど、誰かの犠牲を前提としたシステム・技術です。人口減少社会到来、代替手段としての再生可能エネルギー台頭など、この12年、状況は大きく変動しています。特定の利権・政治集団による拙速な手続きに左右されず、今一度、社会全体で検討しなおす必要があるのではないでしょうか?

放射性廃棄物のイラスト

これらの動きに対し、河北新報への意見広告運動への参加、協力が呼びかけられています。詳細は主催者サイトやクラウドファンディング、以下、お二人の連帯メッセージをご視聴いただきご検討ください。

「ストップ!女川原発再稼働」意見広告の会

クラウドファンディング(ご支援・ご参加はこちらから)


武藤類子さん(福島原発告訴団団長、原発事故被害者団体連絡会共同代表)より


樋口英明さん(関西電力大飯原発の運転差止め判決を出した元福井地裁裁判長)より

※市民団体による抗議声明など
NPO法人 原子力資料情報室による抗議声明(2023.5.31)
国際環境NGO FoE Japan・原子力規制を監視する市民の会による共同声明(2023.5.31)
WWFジャパン声明(2023.5.31)
研究者・専門家による緊急アピール(2023.4.17)

夏季休暇のお知らせ

暑中お見舞い申し上げます

とても暑い日々が続いています。みなさまのご健康が守られますように。

いずみ事務局は、下記期間、誠に勝手ながらお休みさせていただきます。
【休業期間】 8月11日(金・祝)~8月17日(木)

期間中、お急ぎの方はこちらにご連絡ください。よろしくお願いいたします。

ご支援をご検討ください(国連人権理事会での原発事故避難者参加)

東京電力福島第一原発事故により避難を余儀なくされた避難者調査のため、昨年9月末から10月上旬にかけ、国連の国内避難民人権特別報告者、セシリア・ヒメネス・ダマリーさんが来日されました。この時の調査結果や評価をまとめた報告書が、本年6月から7月にかけて行われる国連⼈権理事会第53会期において発表されます。

昨年10月に発表された氏の予備的所見(日本語翻訳版)等において、「避難民は強制避難か自主避難かを問わず全員が国内避難民であり、支援や援助を受ける上での区別は取り除くべきである」と表明され、帰還を条件に支援格差を設けてはならないことも言及されています。

この会議に原発事故避難者が渡航、参加するためのカンパ(支援)が呼びかけられています。避難者の声を直接国際社会に届ける貴重な機会です。ご支援のご検討をよろしくお願い申し上げます。詳しくは下記資料や呼びかけ団体サイト等をご参照ください。

呼びかけ団体ブログ 同団体フェイスブック

*1.避難者間の支援格差是正を 国連特別報告者インタビュー

*2.避難者支援「継続すべきだ」 国連特別報告者、原発事故後の状況調査

*3.セシリア・ヒメネス=ダマリーさん 来日調査終了時の会見

*4.セシリア・ヒメネス=ダマリーさん 来日調査終了時の会見メモ・リポート

*1 2022年10月 共同通信による単独インタビュー
*2 朝日新聞デジタル 2022年10月10日
*3、4 いずれも日本記者クラブ(JNPC)提供