「元気なかつらおプロジェクト」のみなさま
上演後の自己紹介の様子
布田秀治いずみ運営委員長の開会あいさつ
「元気なかつらおプロジェクト」代表 篠木兵さんのごあいさつ
11月11日、エマオにおいて葛尾村民有志による人形劇「葛尾大尽物語」上演会を実施しました。上演前、津波被災のため避難生活をされていた「手作りくらぶ」齋藤志津子さん(宮城県内で被災)から、ものづくりを通した葛尾村避難者との交流についてのお話しを伺いました。
家も仕事先も津波で流されてしまった。同僚も亡くなり自分自身も大変だった。仮設住宅に入居し、何もかも失った中でミシンの寄贈をいただいた。はじめてミシンを使い作品を作り上げていく中で周囲の人々との交流が生まれ、手作りかごを制作されていた葛尾村のおばちゃんたち(原発事故避難者)とのつながりも生まれた。最初はミシンの使い方もわからなかったが、布と手作りかごのコラボレーションを続ける交流を重ねることができた。
単にものづくりだけではなく、地震・津波と原発事故被災の様相は異なる部分があるものの、交流の中でそれぞれの悩みを話し合い、共感・共有することができ、自分自身も前向きになりました。
仮設住宅から復興公営住宅に移る中でコミュニティーは再び壊れてしまった。せっかく隣り近所との仲が良くなったけれどもまたひとりぼっちになってしまった。形は復興したように思われるかもしれませんが、一人一人の気持ちはまだまだ復興していないので、今後も継続的な支援を続けてほしいと願っています。
◆以下は上演後、団員からお寄せいただいたメッセージ(一部抜粋)です。最下部の来場者アンケートとあわせてどうぞご覧下さい。
「元気なかつらおプロジェクト仙台公演」
葛尾村は1400名ほど居住していましたが帰村しているのは200名ほどしかいません!
小さな子供さんがいる家庭や他所に職場を持っている方などは近隣に居住しています。
放射能の子供に対する影響など親子さんなどは危惧していることが原因と思われます。
除染などは終了していますが宅地、農地などその周辺だけの除染で山に囲まれた村は山林からの放射線がどんどん流れ出てくるのが現状です。
今回私どもの「葛尾大尽物語」はどんなに苦しくてもみんなで力を合わせればなんとか生きて行けるんだとの思いを人形劇にして作り上げました。私どもの上演が少しは皆様のこころに届いたでしょうか?
皆様のこころ暖まる拍手で仙台まで行き上演した事がとても良い思い出となり胸に刻んで帰ってきた次第です。もっともっと練習して良い演技をするようにと帰りの車の中で誓い合いました。
今回はお招き頂き本当に有り難う御座いました。 2017年11月
団員 青山浩より
来場者アンケートまとめ
上演前、練習の様子
ご来場のみなさまありがとうございました。また、公演実施にあたっては多くのみなさまに告知やお知らせのご協力をいただきました。心から感謝申し上げます。(上演案内)