「A2-B-C」上映会終了しました。隣りの県での事なのに、知らない事があまりにもたくさんあることに胸がザワザワせずにはいられませんでした。上澄みだけしか知らされていない現実をたくさん感じました。放射能災害そのものの怖ろしさ、というよりはそれを覆い隠そうとする作用(それは意図的であったり、見て見ぬふりであったりetc)、人間の所業への信頼を失いかねないことの空恐ろしさに震えました。どうして知らなかったのか。知ろうとしなかったのか、それとも知らされなかったのでしょうか。3・11以前、「原発は絶対安全だと神話化されたようなこと」が再び繰り返されてはいないでしょうか。この地での被ばくは今も現在進行形です。「このクニ大好き」とお話されている、日本在住のアメリカ人監督イアン・トーマス・アッシュさんが制作されたこのドキュメンタリー映画は、3・11後を生きる私たちにとって、なくてはならない大切なものの一つだと思います。会場を埋め尽くすほど詰めかけていただいた皆様、ありがとうございました。今後も各地での上映が企画されております。より多くの方々にこの映画が、(福島の)ちいさな声が届きますように。
月別アーカイブ: 2014年9月
「A2-B-C」、いよいよ明日です
明日土曜日、二回上映する「A2-B-C」ですが、16時からの空席はあとわずかです。まだご予約いただいてない場合、ご都合よろしければ18時30分からの二回目においで下さい。開場は15時30分~、18時~で、上映時間はおおよそ80分間です。よろしくお願いいたします。
当日、座席の空き状況などのお問い合わせは以下の連絡先へどうぞ。 ☎080-9639-2691 ✉izumi1136@i.softbank.jp
ドキュメンタリー映画「A2-B-C」、あさって土曜日です
ドキュメンタリー映画「A2-B-C」、あさって27日の土曜日に上映会を行います。上映時間は16時~、18時30分~、会場はエマオ3階(仙台市青葉区錦町1丁目13-6)で入場無料です。まだ、空席がございます。予定が固まらず予約できなかったなど、予約なしでも当日飛び入り参加可能です。お待ち申し上げております。お気兼ねなくご来場下さい。
「A2-B-C」公式ホームページ www.a2-b-c.com
第8回甲状腺エコー検査のご案内
子どもの甲状腺エコー検査を仙台市内で行います。受診をご希望される場合は事前に予約が必要です。ご連絡をお願いいたします。定員は30名です。
2014年11月16日(日) 13:00~16:00
予約時間 13:00~、13:30~、14:00~、14:30~、15:00~、15:30~
日本キリスト教団東北教区センター「エマオ」(仙台市青葉区錦町1丁目13-6)
検診対象:4、5才以上~21才以下の方(震災当時18才以下の子ども)
検診料無料
検診医:大塚純一先生(医療法人おおつか小児科・アレルギー科クリニック理事長)
検査機器:GE社製 LOGIQe
甲状腺エコー検査とは
のどに超音波機器を当てて測定します。検査自体は痛みや圧迫感もなく身体に無害です。検査時間は5分程度です。超音波(エコー)とは、人間の耳に聞こえないほどの高い音程(周波)の音と定義される音波です。調べたい部分に向けて発信させ、その反射波をコンピューターで処理し画像化して見るのが超音波(エコー)検査です。いずみの甲状腺検査では、付添いの方もエコー画像を見ることができます。また、撮影したエコー写真は検査終了後お渡しします。 ダウンロードできます⇒第8回甲状腺エコー検査チラシ
お申込み・お問い合わせ 放射能問題支援対策室いずみ ☎022-796-5272(平日午前9時~午後4時30分)
放射能被ばくにかかわる子ども健康相談会のご案内
原発事故の放射能汚染によって不安を抱えておられる保護者とそのお子さんを対象とする健康相談会を開催いたします。健康相談とは、実際に聴診器を当てたりする医療行為ではありませんが、医師が放射能に関する不安や悩みをお聞きしながら生活や健康へのアドバイスを行います。甲状腺エコー検査についてのご質問や、「もっと詳しく聞きたい」といったような、検査を受診された結果や今後の経過についてのお話などにもお応えいただくことができます。ひと組30分程度の相談時間を設けています。
日時:2014年10月9日(木)午前10:00~12:00 午後13:00~15:00
予約時間10~、10:30~、11~、11:30~、13~、13:30~、14~、14:30~
場所:日本キリスト教団東北教区センター「エマオ」2階会議室
仙台市青葉区錦町1丁目13-6(←map)
担当医師:山崎知行先生(上岩出診療所、内科・小児科・皮膚科)
費用:無料
詳しくはこちらをクリック下さい→健康相談会について
予約方法:2014年10月6日(月)17:00までにお電話にてお申込みください。先着順。※当日受付で問診票に体調および必要事項をご記入いただきます。
お申込み・お問い合わせ:放射能問題支援対策室いずみ
TEL 022-796-5272(平日午前9時~午後4時30分)
E-mail izumi@tohoku.uccj.jp
「A2-B-C」開場時間について
「A2-B-C」上映会参加者募集
「A2-B-C」上映迫る!
9月27日(土) 第一回上映16:00~ 第二回上映18:30~
日本キリスト教団東北教区センター「エマオ」3階会議室
仙台市青葉区錦町1丁目13-6(クリックすると会場を確認できます。駐車場はありません。)入場無料・要予約
予約・お問い合わせ 放射能問題支援対策室いずみ
TEL 022-796-5272 E-mail izumi@tohoku.uccj.jp
変わってしまった世界
2011年3月11日の巨大地震を発端とした東京電力福島第一原発の連鎖的事故が、原子炉圧力容器内の核分裂生成物(死の灰)をサイト外へ放流出させ続けている3年と半年後の2014年9月。今後どのような行方に傾いてゆくのかわかりませんが、たとえ一年間とはいえ、日本国内にある全原発の運転が停止した日々を過ごす事ができました。一方で、地震や津波による自然災害の凄惨さと同時に、人為的要因である原発事故がもたらす壊滅的且つ長期的な放射能汚染に晒され、うろたえ、慄く日々でもありました。3・11以前、国や各電力会社は「絶対安全です。」、「安価でクリーンなエネルギーです。」と事あるごとに宣伝し、電力会社からの莫大な広告収入で潤ったマスコミは「安全神話」を補完するかのように、被ばく労働者の労災問題など大きく取り扱うことはありませんでした。
福島県内に限らず、放射能汚染が既に広がってしまった後戻りできない3・11後の時間を今、私たちはこの東北と呼ばれる地域で暮し生きています。放射能汚染の問題は、人為的に設定された県境の向こう側とこちら側で線を引くことができる性質の問題ではないと考えられてなりませんが、福島県による県民健康調査での甲状腺ガン(疑い含め)104人というシンボリックな結果も、福島県立医大が放射線影響ではない、と繰り返し発表しています。 時間が経つにつれ、膨大な量で極めて困難な事故原発由来の放射性物質の移動、「除染」という一手段に過ぎない選択肢が重んじられ、帰還・帰村が強力に推進されています。子どもや妊婦の方々をはじめとする、被ばくを避けるための人の移動・移住や予防原則に基づいた公的な健診、治療制度の整備が置き去りにされてきました。 放射能の生体への影響は未解明である、とされています。ところが、隣接県である宮城県でも、震災直後から放射能の影響はない、という県のスタンスや「福島ではない」、という理由から放射能汚染と向き合い生活し続けることの実相、声なき声を拾う取組みが不作為に先送りされているかのようです。
未来へのひかり、ちいさないずみ
「放射能のことはもういい。」、「まだそんなこと気にしてんの。」、福島県内をはじめとして、3・11前と同じように多様な意見が尊重・許容されず、子どもたちの伸びやかな成長や健やかな未来を願うおかあさん、おとうさんたちは、重なる被ばくが続く中で孤立し苦しんでいます。ある日を境に、当たり前ではなかった世界にとり囲まれ、スピィーディーやヨウ素剤飲用など、生命に関わる重要な情報や選択肢を提供されなかったにもかかわらず、留まらざるを得ない生活。対立するばかりでなく、互いの手をとりあい支えあうために、私たちは何か出来る事を見つけることができないのでしょうか。いずみは今も、被ばくを伴う収束作業が行われている東京電力福島第一原発事故を忘れません。事故により生活が一変してしまった方々の存在を忘れません。一般人の年間被ばく線量限度が事故前の20倍にも引き上げられたこの地で、事故後もずっと未来ある子どもたちが暮らしている現実から目を逸らしません。使い捨てられる生命があってはいけません。故郷を追われた方たちや放射能汚染に脅かされる方たちの未来が押し潰されるものであってはいけません。いずみはまだちいさく、桁違いの災害や被ばくに寛容な状況に対し微力ではありますが、「A2-B-C」というアメリカ人監督製作のドキュメンタリー映画を通して、報道では掬(すく)い挙げられない「フクシマ」や、同じ放射能汚染地でありながらも切り離され、引き裂かれてしまったみやぎなど、周辺地域との断崖のような落差を皆様へお伝えできるよう、準備しております。多くの方にご覧いただけましたら幸いです。皆様のご来場を心からお待ちしております。
本編上映終了後にはイアン監督出演のビデオメッセージをお伝えする予定です。
[要予約です]お手数ですが、ご予約の連絡をお願いしております。ご来場人数と(複数の場合は代表の方の)お名前、ご希望の上映時間をお知らせ下さい。予約優先ですが、空席がありましたら予約なしでも当日ご参加可能です。どうぞよろしくお願いいたします。
第7回甲状腺検査受付終了のお知らせ
10月26日(日)、角田市内で予定している第7回甲状腺エコー検査へのお申込みが定員に達し、誠に申し訳ありませんが募集受付を終了いたします。お申込みいただいたみなさま、ありがとうございました。次々回の第8回甲状腺エコー検査は11月中旬、仙台市内で実施する予定です。近日お知らせいたしますので、今後のお申込みはしばらくお待ち下さい。
次回(第4回)の親子近距離保養日程のお知らせ
昨日の大雨、みなさま大丈夫でしたでしょうか。今朝になってみるとうそのように空が青くて、水をたっぷりと含んだ土やひやーっとした冷たい空気が静かに微笑んでいるようでした。 お知らせをひとつ致します。いずみ実施の一泊二日の親子近距離保養の次回日程は11月29日(土)、30日(日)です。詳しくは後日お伝えいたします。よろしくお願いいたします。
第6回甲状腺検査受付終了のお知らせ
9月21日(日)、第6回甲状腺エコー検査のお申込み受付を終了します。ご連絡いただいたみなさまありがとうございます。仙台市での次回検診は11月中旬頃を予定しています。後ほどご案内いたしますのでよろしくお願い致します。