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pdf→ニュースレター特別号
2011年3月11日を発端とする東京電力福島第一原子力発電所事故による被災で苦しみ、不安を抱える方々や、「いずみ」の活動に注目し、ご支援・お祈りいただくみなさまには心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。
いずみの活動がはじまり、はや4年目に入りました。震災から5年7ヵ月が過ぎ、事故による強制避難区域外では、一見何事もなかったかのように感じられるかもしれません。しかしながら、人為的には無害化できない放射能で汚染された事実は消しようがなく、また、事故そのものの緊急事態は未だ続いており、懸命な収束作業はこの瞬間も続いています。被災地域では、拭いがたい不安を抱え未来へと向かって行かざるをえない物的・心的状況は何一つ変わっておりません。
この数ヶ月、福島県が実施している「県民健康調査」の甲状腺検査体制を見直そう(縮小)という動きが表面化し、大きな社会問題に発展しました。何ら確定した評価が定まっていないにもかかわらず、検査体制を縮小していくことについて、福島県や関係機関には大きな懸念や危惧の声が数多く寄せられました。福島県内に限らず、周辺地域の宮城県内においても、長期的な生体・環境への被ばく影響に関して、健康調査やモニタリングは予断を持たず、継続される必要があると考えております。ごく一部を除き(福島県外)、公的な甲状腺検査が行われていない状況ですが、「いずみ」は大切な活動である甲状腺検査を今後も継続していきたいと願っています。まだまだ小さな働きではありますが、子どもたちの健やかな未来を支えるこの取組みを今後もご支援いただきますよう心よりお願い申し上げます。
画像:ニュースレター特別号1ページ