「A2-B-C」上映会参加者募集

A2-B-C

「A2-B-C」上映迫る!

9月27日(土) 第一回上映16:00~  第二回上映18:30~

日本キリスト教団東北教区センター「エマオ」3階会議室

仙台市青葉区錦町1丁目13-6(クリックすると会場を確認できます。駐車場はありません。)入場無料・要予約

予約・お問い合わせ  放射能問題支援対策室いずみ

TEL 022-796-5272 E-mail  izumi@tohoku.uccj.jp

変わってしまった世界

2011年311日の巨大地震を発端とした東京電力福島第一原発の連鎖的事故が、原子炉圧力容器内の核分裂生成物(死の灰)をサイト外へ放流出させ続けている3年と半年後の20149月。今後どのような行方に傾いてゆくのかわかりませんが、たとえ一年間とはいえ、日本国内にある全原発の運転が停止した日々を過ごす事ができました。一方で、地震や津波による自然災害の凄惨さと同時に、人為的要因である原発事故がもたらす壊滅的且つ長期的な放射能汚染に晒され、うろたえ、慄く日々でもありました。3・11以前、国や各電力会社は「絶対安全です。」、「安価でクリーンなエネルギーです。」と事あるごとに宣伝し、電力会社からの莫大な広告収入で潤ったマスコミは「安全神話」を補完するかのように、被ばく労働者の労災問題など大きく取り扱うことはありませんでした。

  福島県内に限らず、放射能汚染が既に広がってしまった後戻りできない3・11後の時間を今、私たちはこの東北と呼ばれる地域で暮し生きています。放射能汚染の問題は、人為的に設定された県境の向こう側とこちら側で線を引くことができる性質の問題ではないと考えられてなりませんが、福島県による県民健康調査での甲状腺ガン(疑い含め)104人というシンボリックな結果も、福島県立医大が放射線影響ではない、と繰り返し発表しています。  時間が経つにつれ、膨大な量で極めて困難な事故原発由来の放射性物質の移動、「除染」という一手段に過ぎない選択肢が重んじられ、帰還・帰村が強力に推進されています。子どもや妊婦の方々をはじめとする、被ばくを避けるための人の移動・移住や予防原則に基づいた公的な健診、治療制度の整備が置き去りにされてきました。 放射能の生体への影響は未解明である、とされています。ところが、隣接県である宮城県でも、震災直後から放射能の影響はない、という県のスタンスや「福島ではない」、という理由から放射能汚染と向き合い生活し続けることの実相、声なき声を拾う取組みが不作為に先送りされているかのようです。

未来へのひかり、ちいさないずみ

   「放射能のことはもういい。」、「まだそんなこと気にしてんの。」、福島県内をはじめとして、3・11前と同じように多様な意見が尊重・許容されず、子どもたちの伸びやかな成長や健やかな未来を願うおかあさん、おとうさんたちは、重なる被ばくが続く中で孤立し苦しんでいます。ある日を境に、当たり前ではなかった世界にとり囲まれ、スピィーディーやヨウ素剤飲用など、生命に関わる重要な情報や選択肢を提供されなかったにもかかわらず、留まらざるを得ない生活。対立するばかりでなく、互いの手をとりあい支えあうために、私たちは何か出来る事を見つけることができないのでしょうか。いずみは今も、被ばくを伴う収束作業が行われている東京電力福島第一原発事故を忘れません。事故により生活が一変してしまった方々の存在を忘れません。一般人の年間被ばく線量限度が事故前の20倍にも引き上げられたこの地で、事故後もずっと未来ある子どもたちが暮らしている現実から目を逸らしません。使い捨てられる生命があってはいけません。故郷を追われた方たちや放射能汚染に脅かされる方たちの未来が押し潰されるものであってはいけません。いずみはまだちいさく、桁違いの災害や被ばくに寛容な状況に対し微力ではありますが、「A2-B-C」というアメリカ人監督製作のドキュメンタリー映画を通して、報道では掬(すく)い挙げられない「フクシマ」や、同じ放射能汚染地でありながらも切り離され、引き裂かれてしまったみやぎなど、周辺地域との断崖のような落差を皆様へお伝えできるよう、準備しております。多くの方にご覧いただけましたら幸いです。皆様のご来場を心からお待ちしております。

本編上映終了後にはイアン監督出演のビデオメッセージをお伝えする予定です。

[要予約です]お手数ですが、ご予約の連絡をお願いしております。ご来場人数と(複数の場合は代表の方の)お名前、ご希望の上映時間をお知らせ下さい。予約優先ですが、空席がありましたら予約なしでも当日ご参加可能です。どうぞよろしくお願いいたします。