ニュースレター第9号

ニュースレター第9号を発行しました。
どうぞご高覧下さい。(全10ページ)

第9号(表紙・うら)
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この間(2017年1月~6月)のご支援、誠にありがとうございます。
第9号感謝報告(A4 2ページ)

東京電力福島第一原発事故後、福島県から千葉県に避難されていた18世帯45名が国や東京電力(以下、東電)に損害賠償を求めていた一審判決が9月22日(金)千葉地裁において示されました。判決では東電に対し、「事故前の生活を丸ごと壊されたとして」、区域外避難者4名を含めた原告の大半に「ふるさと喪失」の慰謝料にあたる一定額の損害賠償支払いを命じました。しかしながら、国の賠償責任を認めず、双方の責任を認定した今年3月の前橋地裁判決と異なる判断が示されています。
東電や国をはじめ、事故発生や事故後の対応を巡り法的責任が問われず、放射能に関する健康調査もごく限られた範囲でしか行われず、被害回復が不十分な状況が続いています。

留まり居住し続けられた方々、避難されたものの帰還された方々、避難先で定着された方々や今も避難されている方々など、被災地では「ふるさと」や「未来」について冷静に話し合ったり、同じ被害者であっても、心をひとつにしづらい入り乱れた状況があります。

今号では、震災後の数年間を避難されていた方のご寄稿や、実施した保養プログラムにご参加された方々の声などをご紹介しています。目に見えない放射能と同じように、被災地域で過ごされている方々の〝サイレントヴォイス″をどうぞご覧下さい。今も痛みや苦しみを感じておられる方々と「いずみ」は歩んでいきたいと願っています。引き続きみなさまからのご支援・ご協力をお願いいたします。

【動画などの取材報告】
「ふるさと喪失」認めるも、国の責任は認めず〜原発避難者訴訟(ourplanet-tv 2017年9月配信)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2169

崎山比早子氏仙台講演会動画など

講演とパネルディスカッション「今こそ原発の廃止を」


カトリック中央協議会発行(2016年)表紙より

「今こそ原発の廃止を」くらしの安心と安全を考えよう

10月15日(日)14時30分~16時30分 (開場:14時)

カトリック元寺小路教会 大聖堂(地図)
(宮城県仙台市青葉区本町1丁目2-12 ☎ 022-222-5507)
地下鉄南北線広瀬通駅「東2出入口」より徒歩約5分(仙台駅西口から徒歩約8~9分)
公共交通機関ご利用へのご協力をお願いいたします。

入場無料 予約不要

講師:原田雅樹さん清泉女子大学キリスト教文化研究所教授

プロフィール(写真:学校法人清泉女子大学公式ホームページより)
「今こそ原発の廃止を」~日本のカトリック教会の問いかけ~
日本カトリック司教協議会『今こそ原発の廃止を』編纂委員会委員の一人

プログラム予定
第1部:原田雅樹さんによる基調講演
第2部:パネルディスカッション
パネラー:原田雅樹さん、庄子都さん(西仙台教会信徒)、梅森寛誠さん(日蓮宗・法運寺住職)、服部賢治さん(いずみ事務局長)の4名

この問題についてオープンに語ることができる場を作りたいと願っています。信仰者・非信仰者にかかわりなくおいで下さい。ご参加お待ちしております。

講演会チラシ
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主 催:
日本キリスト教団西仙台教会
日本キリスト教団東北教区宣教部
日本キリスト教団東北教区放射能問題支援対策室いずみ
カトリック正義と平和仙台協議会
お問い合せ先:☎ 080-5222-3360(西仙台教会・早坂さま)

ミニカフェトーク with Dr.やまさき

20170914 ミニカフェトーク
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今さら聞けない(××)放射能のこと☢

『きほんのき』から知り、お話しを聞いたり、一緒にお話ししてみませんか?

チェルノブイリ事故後、被災地を何度も訪問し、生体への放射能影響を臨床的にずっと観察してこられ、今も学びを続けておられるお医者さんがイロハのイからお伝えします。甲状腺検査を受けたものの今後どうしたらいいのかよくわからない、また、甲状腺検査をうけた方がいいのかどうか、よくわからない方なども是非ご参加下さい(検査を受けたことがない方のご参加も歓迎)。参加費無料。

ミニカフェトーク with Dr.やまさき

日 時:9月14日(木)午前10時30分~12時

会 場:「いずみ談話室」(地図)

2017-01-13 13.20.50
話題提供:山崎知行(やまさきともゆき)さん
上岩出診療所 内科・皮膚科・小児科医師

震災から時間が経ち、放射能のことは話しづらいですね。自分だけかしら・・・。今さら遅いのでは・・・。フタをせず解き放し、ご安心してお話しできるよう配慮したいと願っています。ゆる~くお茶しましょう。

お子さんもご一緒にどうぞ。

◆罹患している病状について、放射能との関連や、基礎的な情報が欲しい方(セカンドオピニオンなど)、具体的症状をご相談したい方は医師との個別相談時間を設けることができます。(相談無料)

いずれも、小さな会場のため、事前にご連絡いただけましたら幸いです。

〈お問い合わせ・予約連絡先〉
放射能問題支援対策室いずみ
022(796)5272  E-mail izumi@tohoku.uccj.jp

このプログラムは大阪教区会津放射能情報センターのご協力を得て実施しています。

いずみこひつじキャンプ Vol.2

放射能問題支援対策室いずみと東京YMCAが共催、日本キリスト教団が協賛実施する第2回いずみこひつじキャンプのご案内です。秋の気配が感じられる頃、新潟県妙高高原での野外活動をおもいっきり楽しみましょう。ご応募、ご参加をお待ちしています。

【概  容】
開催日時:2017年10月7日(土)~ 9日(月・祝)

宿泊場所:東京YMCA妙高高原ロッジ

募集人数:10家族の親子30名(※)
費  用:全額主催者負担。ただし、集合・解散地点までの交通費はご負担下さい。
集  合: 10月7日(土)午前 8時15分 郡山駅西口バスプール
解  散: 10月9日(月・祝) 午後19時 郡山駅西口バスプール

【プログラム】(予定)
苗名(なえな)滝散策/キャンプファイヤー/バーベキュー/手打ち蕎麦体験など

【応募要項】
◆参加資格:放射能汚染に不安を抱えている被災地在住親子。又は、避難者親子。
(原則として子どもは小学生以上)
◆応募方法:
フォーマットを使用(記入)しご送付下さい。➔申込書(Excel)➔申込書(pdf)
フォーマットを使用しない場合(自由様式)、参加希望者の住所、氏名(ふりがなも)、性別、年齢・学年、電話番号、緊急連絡先番号、アレルギーの有無、応募理由を書いて、事務局宛てにご送付下さい。
◆募集締切:9月4日(月)17時必着。ただし、定員を大幅に超えるご応募があった場合、締切期限にかかわらず募集を締切ることがあります(いずみサイトにてお知らせいたします)。
◆参加決定:締切後、事務局で参加者決定。後日、必要なご連絡を差し上げます。

◆詳細はこちらをご覧下さい。➔ご案内

 (※)お部屋について、基本1家族、1部屋としますが、相部屋になる場合があることをご了承下さい。また、おともだちのご家族参加の場合など、ご一緒の部屋にできます。
お申出下さい。

【お申込み・お問い合せ先】
放射能問題支援対策室いずみ 親子短期保養係
〒980-0012 仙台市青葉区錦町1丁目13-6
☎/Fax 022-796-5272(電話は平日9時~17時)
E-mail izumi@tohoku.uccj.jp

こども甲状腺エコー検査 in Sendai

おもてうら
クリックするとチラシが拡大します

検査費無料・要予約
甲状腺エコー検査を希望するお子さんを募集します。リピーターのお子さんもどうぞ。エコー(超音波)検査は身体への害や痛みもなく、短時間の検査です。
20170122 鈴木博喜記者撮影
民の声新聞 鈴木博喜記者撮影

《第43回甲状腺エコー検査 in Sendai 》

日 時:2017年 9月17日(日) 13時~17時

会 場:東北教区センター「エマオ」 (地図)
(仙台市青葉区錦町1丁目13-6・公共交通機関のご利用をお願いします)

検診医:寺澤政彦医師(てらさわ小児科・仙台市)

対象者:5才以上~24才以下の方 (2011年3月11日の震災当時、18才以下の子ども)
定 員:50名(先着順)
費 用:無 料
検査機器:GE社製LOGIQe
予約方法:エコー検査希望の保護者の方は下記連絡先へお申込みください。

予約お申込み・お問い合わせ
放射能問題支援対策室いずみ
☎ 022-796-5272(平日9時~17時)
E-mail izumi@tohoku.uccj.jp

夏季休暇のお知らせ

いつも、いずみのホームページをご覧いただきありがとうございます。
夏季休暇のため、下記期間、誠に勝手ながら業務をお休みさせていただきます。

【休業期間】 2017年8月14日~8月20日

期間中、お急ぎのご用件の方は下記にご連絡下さい。
080(9639)2691、又は、izumi@tohoku.uccj.jp

よろしくお願いいたします。

サイレントダメージ

原発事故後、福島県内で甲状腺がんの子どもたちが多く見つかり治療を受けられています。3・11甲状腺がん子ども基金によると、福島県外においても、宮城県を含む東日本の広域において、23名もの甲状腺がんの子どもたちがいることがわかり、中には肺への遠隔転移など重症化している方も少なからずおられます(*)。福島県外では放射能影響を調査する必要がない、として、甲状腺検査をはじめとする公的検診がほとんど行われませんでした。国や行政が消極的な姿勢を取り続ける中、拡大するサイレントダメージに耳を傾ける必要はないのでしょうか?

市民による様々な自主的取組みが各地で行われています。その中から2つご紹介いたします。

(*)療養費給付事業「手のひらサポート」第1期が終了しました(2017.4.15)
http://www.311kikin.org/2017/04/15/731

0001

チェルノブイリから31年 子どもを蝕む体内被ばく
日 時:2017年7月23日(日)14時~16時
会 場:仙台弁護士会館(地図)
参加費:1000円
主 催:日本科学者会議宮城支部

20170808 木村真三氏勉強会「甲状腺癌」

木村真三氏 勉強会「甲状腺癌」
日 時:8月8日(火) 13時45分~16時30分 (開場13時30分)
会 場:サンライフ福島 大研修室(地図)
参加費:無 料(要申込み・申込みフォーム
主 催:NPO法人ふくしま30年プロジェクト

子ども甲状腺エコー検査 in なとり

おもて2うら2

九州北部で起きた豪雨により被災されたみなさまへ、心よりのお悔やみとお見舞いを申し上げます。突然、大切な方々を亡くされた辛さや苦しみは言葉ではいいあらわせないことかと存じますが、心穏やかな日が訪れますようご祈念申し上げます。

東北(核災害被災地)の地においても長く生命を脅かす放射能と向き合わざるをえませんが、大切な方のいのちを大切に思う、あたりまえのことが地球上のどこであろうとも同じように認めあえるようになることを願い、これからも甲状腺検査などの活動にいずみは取組んで参ります。以下、名取市内での検診のご案内を申し上げます。

「第42回甲状腺エコー検査 in 名取」
主催:放射能問題支援対策室いずみ  協力:名取教会

検診費無料・要予約
名取市内、又は近郊市町村在住の子ども対象。リピーター受診のお子さんもどうぞ。
超音波検査は痛みがなく無害です。お一人約 4分程度で終了します。
お子さまへの甲状腺エコー検査をご希望の場合、「いずみ」へご連絡下さい。

日 時: 8月26日(土) 10時~15時
検査時間:10:00 10:30 11:00 11:30 13:00 13:30 14:00 14:30

会 場:日本キリスト教団 名取教会 (地図)
(宮城県名取市増田1丁目12ー10)名取駅・杜せきのした駅より徒歩約11分名取教会へぜひお出かけ下さい

検診医:寺澤政彦医師(てらさわ小児科・仙台市)
2016-07-09 10.35.15

検診対象:5才以上~24才以下の方(2011年3月11日の震災当時18才以下の子ども)
検診定員:60人(先着順・定員に達し次第受付終了)
検診費用:無 料
甲状腺検査機器:GE社製LOGIQe

ご予約方法
受診希望の保護者の方は下記連絡先へお申込み下さい。

お申込み・お問合せ先:
放射能問題支援対策室いずみ
022-796-5272(平日9時~17時)
E-mail izumi@tohoku.uccj.jp

崎山比早子氏 仙台講演会動画

土井好則氏撮影・配信

講演会資料(pdf)

6月17日(土)に行った講演会には会場いっぱいのご参加があり、最後までお聞き下さりありがとうございました。会の中で、崎山氏が代表理事を務める「3・11甲状腺がん子ども基金」への募金呼びかけがなされ、116,937円が集まりました。これは同基金を通して、甲状腺がんの治療を受けている子どもやご家族に支援されます。会へのご参加やカンパへのご協力、ありがとうございました。

参加者アンケート感想から
・大変わかりやすい講義。17名連名の御用学者に怖い思い。
・4年前石巻の講演を聞かせてもらった。娘が甲状腺嚢胞で、心配。
・閾(しきい)値がない、全くその通りだと思う。
・自分の頭の中で整理できた。医療被ばくにも触れてもらい、なるほどと思った。
・放射性廃棄物の混焼やすきこみ・堆肥化も危険と主張してほしかった。
・わかりやすくて良かった。
・専門的部分は理解不能だったが、大筋勉強になった。確信につながった。
・何事も自分で判断することが大切と感じた。
・6年以上経過し、ますます判断(子どもへの対応)が難しくなっている。
・「一人ひとりは微力でも」に共感。先生から勇気とエネルギーをもらった。
・知らないうちに低線量被ばくで体内が傷つけられていると知った。
・自治体や学校の健診に甲状腺検査が組み込まれるといいなと思います。
・東電の過失責任を問い続けたい。
・教会で被ばく者の声を伝える朗読会を続けている。内部被ばく、勉強になった。
・ICRPの腐敗ぶりに、今更ながら驚いている。
・もっと長い時間の講義にしてもよかった。
・正しい知識に基づき、正しく恐れる。120年先の復興を考えましょう。
・とても良い企画、ありがとうございます。
・今後も仙台で生きていくうえで、真実を知ることの大切さを切に感じます。

♪ 心解きほぐして ♫

山崎先生がお茶っこ会「ここから」に参加します。2017-01-13 13.20.50
山崎知行(やまさきともゆき)さん
上岩出診療所 内科・皮膚科・小児科医師

日時:7月14日(金)10時~12時

会 場:「エマオ」3F or 「いずみ談話室」(地図)

お茶っこ会「ここから」(参加費無料)
仙台食品放射能計測所「いのり」と放射能問題支援対策室「いずみ」が共催しています。
幼稚園や保育園、学校生活での悩みやストレス、ひきこもり、気になる食べ物の安全性、放射能影響について、また、宮城県内における放射性廃棄物焼却の話題などなど、震災から時間が経ち日頃話しにくいことを安心して話せて、ホッとできる場です。

今回は山崎先生がご参加されます(プロフィールはチラシをご覧下さい)。
一人で放射能と長く向き合い続けることは難しく感じますが、優しく、しかも専門的なサポートをしていただける信頼できる先生や他の参加者とのお話しなどを通して、心を(体重も?)軽くしてこの夏を過ごしていきましょう。

お子さんもご一緒にどうぞ。楽しく遊んで過ごせる環境を設けています。
お茶をのみながらゆったりおしゃべりしましょう。

罹患している病状についての基礎的な情報が欲しい方(セカンドオピニオンなど)、心配(具体的)な症状をご相談したい方は個別相談のお時間を設けることもできます。(相談無料)

いずれも、準備の都合上、事前にご連絡いただけましたら幸いです。

〈お問い合わせ・連絡先〉
仙台食品放射能計測所「いのり」
☎ 090(6681)1739  E-mail sendaiinori2012@gmail.com

お茶っこ会「ここから」
クリックすると拡大します

このプログラムは大阪教区と会津放射能情報センターのご協力を得て実施しています。