追悼と平和への祈り

2011年3月11日、東京電力福島第一原子力発電所での過酷な炉心溶融事故により着の身着のまま避難しなければならなかった人々がおられました。津波に巻き込まれたり、行方不明のご家族や友人・知人を探したくても高濃度の放射能汚染のために断念せざるをえない方々がおられました。その後も現在に至るまで人が住めないほどの汚染地域があり、故郷を喪失された多くの方々が存在するなど、私たちは核(原発)事故の怖ろしさと数えきれない苦難と悲しみに直面、体験してきました。

今また、核の脅威に世界は直面しています。報道によると、ウクライナ国内にある稼働中の原発が軍事攻撃、強制占拠され、偶発的な核事故や意図的な核施設破壊の危険性が高まっています。それどころか戦争当事国の核兵器使用すら危惧されます。

二度と核惨禍が引き起こされないよう、11年前の大震災や核(原発)事故によりお亡くなりになられた多くの御霊とともに祈ります。

ロシア軍侵攻の即時停止とウクライナ和平を求める事務局長談話

日本キリスト教団東北教区放射能問題支援対策室いずみ 事務局長 服部 賢治

20200224 帰還困難区域かんばん

オンラインシンポジウム(2/24)ご案内

市民による検診活動が福島県内外で行われています。原発事故後の住民の健康に関する権利について、各地からの現状報告や情報共有、意見交換を通してご一緒に考えていきましょう。「いずみ」も参加いたします。(詳しくは案内チラシをご覧ください)

シンポジウム案内チラシ

オンライン公開シンポジウム

東日本大震災から11年
原発事故後の市民による検診活動と健康に対する権利
―福島県内外の活動報告―

東京電力福島第一原子力発電所事故によって、放射性物質は県境を越えて拡散した結果、福島県とその周辺地域では被ばくによる健康影響について、多くの市民が不安を抱えながら生活してきました。市民による検診活動を実施してきた関係者による報告から学びつつ、原発事故後の健康に対する権利について考えます。

開催日:2022年2月24日(木)オンライン開催(Zoomミーティング)

時 間:13:00~15:30 (12:50以降入室可能)

プログラム:第Ⅰ部 報告、第Ⅱ部 ディスカッションと質疑応答

参加方法:2/23(水)正午までに下記URLを通して事前にお申込み下さい
参加申し込みはこちらから

主催:宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター福島原発震災に関する研究フォーラム
お問い合わせ先: uuforumsymposium@gmail.com(担当:清水さま)

福島原発事故11年~チャリティーコンサート

20220225 コンサートチラシ

東日本大震災11年
ミホプロジェクト 祈りのコンサート「ひまわりの丘」
福島の子どもたちとともに

チャリティーコンサート 2月25日(金)19時開演 東京カテドラル聖マリア大聖堂

プレミア(=オンライン)配信 3月11日(金)より 3月31日(木)まで

このコンサート収益の寄付先は以下3団体です。
東北教区放射能問題支援対策室いずみ
甲状腺がん支援グループ あじさいの会
福島県の児童養護施設の子どもの健康を考える会

コンサート前、2月19日には3団体の活動紹介がオンラインイベントで行われます。
詳しくはこちら

イベントやライブ参加、プレミア配信については事前申込み、お支払いが必要です。
詳しくはフライヤーこちらをご参照ください。

主催・お問い合わせ先 ミホプロジェクト
tel 03-6317-8916(ベアータ)、e-mail mihomihoproject@gmail.com

主催者をはじめ、ご支援、お祈りいただいているみなさまへの感謝を申し上げます。

核汚染に向き合う社会形成への歩み


汚染水を海に流すな!海といのちを守る集い(動画提供 nomorefukushima2011)

核(原発)事故で汚染された環境が元通りになるには気が遠くなる時間を要します。加害者である国や東京電力がさらなる汚染拡大につながる汚染水放出を強行しようとしていますが、放出決定の見直し・再検討を求めている市民的取組みをご紹介します。土壌汚染、放射性微粒子によるリスクが考慮されていないことをはじめ、福島県内の取組みは県外ではあまり報道されていません。海でつながっているみなさまとご一緒にこの問題を考え、解決への道を探していければ幸いです。

以下は英訳字幕つきの動画です。海外のみなさまとのシェアーにご活用ください。

大熊町、双葉町から避難しているママたちのメッセージ
いわき市在住のママたちによるメッセージ
小名浜機船底曳網漁業協同組合の野崎哲組合長のゲストスピーチ
TEAMママベク子どもの環境守り隊、千葉由美さんのスピーチ
「福島県平和フォーラム」事務局次長、飯塚美由紀さんのスピーチ

出 典:これ以上海を汚すな!市民会議

いずみでは、海洋放出再検討を求める署名へのご協力をお声がけしております。みなさまのご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
☆署名呼びかけサイト☆

1/22(土)には学習会が予定されています。ぜひご参加ください(リモート可・要申込)。
「処理水」ってホントに安全?!汚染水は海に流してはいけないー天野光講演会

《参 考》コープふくしまいわて生協新宿アルタ前でのアピール・リレートーク

冬季休暇のお知らせ

ホームページご訪問、閲覧をいつもありがとうございます。

いずみ事務局は、下記期間、誠に勝手ながらお休みさせていただきます。

【休業期間】 2021年12月25日(土)~2022年 1月10日(月・祝)

おそれいりますが、この間、献金やご支援についての受領証ご送付が遅れますことをご了承いただきますようお願い申し上げます。

期間中、お急ぎのご用件の方はこちらにご連絡ください。

甲状腺がんを経験した子どもたちと保護者105人の声

紹介チラシ

NPO法人「3・11甲状腺がん子ども基金」が報告集を発刊いたしました。ぜひお手にとりご覧ください。

「原発事故から10年 いま、当事者の声をきく-甲状腺がん当事者アンケート 105人の声-」

ご注文方法はこちらをご参照ください。(1000円/冊・送料別)

署名のご協力をお願いいたします(長崎・被爆者健康手帳交付)


映像提供:長崎県保険医協会

全てのヒバクシャに被爆者健康手帳交付を
原爆「黒い雨」被爆者訴訟の広島高裁判決確定を受け、原告84名をはじめとする方々への被爆者健康手帳交付が開始されましたが、同じ被害性を有する長崎原爆被爆者(いわゆる被爆体験者)への対応が留保されています。長崎の被爆者もご高齢であり、早急な救済が求められています。市民社会の支持・後押しにより核被害隠蔽・矮小化の歴史を変えていきましょう。広島と長崎を分け隔てなく、救済を求める署名活動へのご協力をお願いいたします。

おもて
                           署名用紙

オンライン署名

《参考》
「被爆体験者も認定を」長崎の原告 県・市も国に要望…(読売新聞オンライン)
長崎保険医協会 声明(2021年7月27日)
長崎平和宣言(2021年8月9日)
伊方原発運転差止広島裁判発行パンフレット(2021年8月)
被爆を認められないヒバクシャたち(全日本民医連新聞1601号より)
「黒い雨」判決が問いかけるもの 原告らがオンライン討論(朝日新聞デジタル)
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典あいさつ(8/9・菅義偉総理)

暗黒の歴史を照らすひかり~「黒い雨」被爆者訴訟・広島高裁判決確定

「黒い雨」をあびた原告84名を被爆者と認定、被爆者健康手帳発行を命じた広島高裁判決について、広島市・広島県が国に上告を断念するよう要請していましたが、7/26、菅義偉首相は上告断念を表明しました。これにより、原告84名ほか、広島・長崎で同じような事情の下にあったとみられる方々への救済への道が開かれました(*1)。

これまで、爆心地周辺や「援護対象区域」にいた上で、放射線起因の病気を発症した人々に限り、被爆者援護法で定める‶被爆者″としてきました。しかしながら、近年の調査では「黒い雨」はより広範囲で降ったことが明らかにされていました。
さらには、直接「黒い雨」をあびた方々だけでなく、原爆投下時、もしくは、その後、内部被ばくによる健康被害を受ける可能性がある者は疾病の発症にかかわらず、被爆者、として法的な認定を行うべき、という司法判断が示されました。

原告や弁護団、有志の研究者をはじめ、上告断念を求めた当事者運動市民的連帯➀報道等により、歴史的な転換点をえられました。2011年の東電福島原発事故後の国などによる支援対象地域の線引きのあり方にも影響を与える広島高裁判決が確定したことを支持いたします。
核利用による言語を絶する犠牲を顧み、認知すらされない甚大な被ばく被害の救済、未来を変えていくための大きな一歩です。核兵器廃絶とともに、ヒロシマ・ナガサキとフクシマをつなぐ取組み(*2)を進めていきましょう。

*1.日本被団協事務局長談話(2021.7.26)

*2.高東征二さんメッセージ(2021.1.22 ひだんれんオンライン座談会より)

2021年8月6日 東北教区放射能問題支援対策室いずみ 事務局長 服部賢治

夏季休暇のお知らせ

ホームページご訪問、閲覧をありがとうございます。

今夏もとても暑い日々が続いています。何卒ご自愛ください。

いずみ事務局は、下記期間、誠に勝手ながらお休みさせていただきます。
【休業期間】 8月7日(土)~8月15日(日)

期間中、急ぎのご用件の方はこちらにご連絡ください。よろしくお願いいたします。

「黒い雨」原爆被爆者訴訟~広島市・広島県は控訴審判決を受入れ、上告しないことを求めます

ただちに「区域外」被爆者への支援を

2021年7月14日(水)、広島高裁の西井和徒裁判長は、従来は「区域外」として認定されなかった原告84名を‶被爆者″と認定し、被爆者健康手帳の交付を広島市や広島県に命じました。
黒い雨に打たれた者は無論のこと、たとえ、黒い雨を直接浴びていなくても、空気中に滞留する放射性微粒子の吸引、食事や飲料を経由した内部被爆により、健康被害を受ける可能性がある者は被爆者と認定すべきであるとしました。さらには、疾病の発症にかかわらず、被爆により健康被害を受ける可能性がある者、というように、一審判決より踏み込み、被爆者援護法で規定していた被爆者の対象範囲を拡大する歴史的な判決でした。

2015年11月の提訴以来、既に原告のうち18名が他界しています。一刻も早く、裁判終結を。そして支援が必要です。広島市・広島県及び厚生労働省(国)は、 広島高裁の「黒い雨」判決を受け入れ、上告しないことを求めます。

《参 考》広島高裁判決要旨アワープラネットTVによる取材報道

上告断念を求める緊急署名へのご協力をお願い申し上げます。(7/28まで)


写真出典:「黒い雨」訴訟を支援する会

2021年7月19日 東北教区放射能問題支援対策室いずみ 事務局長 服部賢治