11月28日、アドベント(待降節)を前に仙台北教会では、今年もクリスマスのクランツを大きいものが2つ、中くらいのものが7つ、大勢の方々の奉仕によって心をこめて製作されました。それは例年通りの奉仕ではありましたが、今年のアドベント、クリスマスは、例年の行事を中止しながら迎えます。このコロナ禍のもとで迎えるクリスマスの意味をわたしたちは考えます。コロナ禍が日常になっているこの状況の中の、どこに、どのようにイエスの降誕を待ち望むのか、深い信仰的意味を問うものだからです。神がわたしたちの日常の世界に介入するということに思いを寄せます。 (代務牧師・原 誠)
教会員の佐藤京子姉より、クリスマスの思い出の寄稿がありましたので、掲載いたします。
もみの木と聖誕劇と ―クリスマスの想い-
佐藤 京子
*もみの木*
教会の敷地内に三本のもみの木が大・中・小と並んで植えられています。今ではもう出番のないもみの木です。以前は枝ぶりの良い木が一本掘り返され、礼拝堂の左前に堂々として姿で置かれていました。自然に育てられた見事なもみの木ですからクリスマスのシンボルとして輝いていたものでした。アドヴェントから4週間、教会員やCSの子どもたちが、イエス様の誕生を祝いながら蝋燭、ベル、様々なクリスマスオーナメントを飾りました。
年を重ねる度、頑強な若者たちもそれなりに気力、体力も無くなりました。もみの木を掘り起こし、埋め戻しをする作業はかなりの重労働でしたので、数年前からもみの木の役目は無くなりました。心を込めて育てたもみの木で、蝋燭の灯がゆらめく幻想的な光景はイヴの夜には至福のひとときでした。
もみの木の枝でアドヴェント・クランツを作る講習会が毎年、教区センター「エマオ」主催で開かれています。十年間、ひたすら作り手側で修練し、2019年度から微力ながら教える立場で講師を務めました。カナダから取り寄せたもみの木の枝は素晴らしいもので、一枝から15~16個位に切り分け、太いワイヤーに上段と下段に二重に緑の細いワイヤーで巻いていきます。仕上げに表地が赤、裏地が緑のリボン、松かさ、シーダローズ、柊(赤い実のなるもの)、アルプス乙女(小さいリンゴ)を飾ります。それぞれの教会や家に手作りのクランツを持ち帰る参加者一人一人がくりすますを祝う喜びに満ち溢れているようでした
*聖誕劇*
教会学校のクリスマスの大きなイベント、それは聖誕劇(ページェント)。子ども中心ですが、今では少子化の影響もあり私たちも駆り出されるようになりました。希望する役は早い者勝ちですぐ決まってしまいます。私は年相応に博士C(博士では一番若い役)となり、自前で衣装を作り出演しました。台詞あり、リハーサルありでの本番で3回公演でした。昨年は羊が30匹以上(飛び入り含む)で舞台からあふれていました。
昔思えば、小学5年「マリヤ役」を夢見ていましたから、抜擢された瞬間天にも昇る思いでした。それに「ヨセフ役」が憧れのK君でしたから、台詞があったかなかったか覚えていない位舞い上がっていました。