聖霊降臨節第18主日
メッセージ
「お茶とバナナ」
牧 師 小西 望
時 間 10時30分から11時30分ごろ
交読文 詩編 68編25〜36節
聖 書 詩編 122編1〜9節(p.969)
コリントの信徒への手紙二 5章16〜21節(p.331)
讃美歌 162・542
日本基督教団(UCCJ)と台湾基督長老教会(PCT)は1963年に宣教協約を結び、1985年にこれを改定、“一人の主に仕え、主にある喜びと苦しみを共にする”(改定宣教協約第1条)ことを求めてきました。東日本大震災に際しては台湾から268名ものボランティアを送るなど多大の支援をくださり、そうしたことがきっかけとなり東北教区と台湾基督長老教会嘉義中会は2018年宣教協約を締結、少しずつ交流を深めつつあります。
2019年6月には、台湾基督長老教会の青年修養会に福島県会津から8名の高校生が参加しました。最終日、派遣礼拝でなされた“愛餐”では、ぶどう酒とパンに代えてお茶とバナナが分かち合われたのだそうです。これらは台湾の重要な産物ながら、ヨーロッパ各国が台湾支配を目論み日本が植民地支配した時代に栽培が進められた歴史の痛みのしるしでもあります。一方日本も戦争で原爆被爆という大きな痛みを負った、互いの痛みを振り返り分かち合おう、そして十字架を引き受けられた主イエスがこれらの痛みを共にしてくださっていることを味わおう、と司式者は語られたとのことでした。大きな感銘を受けたと、引率された牧師が報告してくださいました。
今日の個所で伝道者パウロは、キリストの十字架とは19「世」が神との18「和解」を与えられた出来事であったと広い視点でその意義を語ります。そしてその20「和解」の大いなる恵みに与る者はその業に連帯し(15・17節)、それぞれの場において18「和解のために奉仕する任務」に向かうのだと呼びかけています。
詩122編はエルサレム巡礼に寄せて、孤立・分断に平和がもたらされる喜びを素朴に歌っています。一緒に行こうと呼びかけられたうれしさは、兄弟・友・人々の平和への祈りにつながっていきます。人は共に生きるべく創られた(創2:18)、その原初の喜びへと世界と私たちを呼び返すべくキリストはこの世に降り立たれ、十字架を負われました。その出来事は、今を生きる私たちの歩みにも及ぶものであることを味わいたく思います。