今回は、「くつやのまるちん」を紹介します。
この絵本はクリスマスを迎える時期に手に取る方も多いのではと思います。また、原作の「愛あるところに神あり」の短編小説を読んだことがある方も多いと思います。
いずみ愛泉教会子どもの教会では、クリスマス礼拝の日に「子どもメッセージ」として、劇に取り組んできました。
降誕劇の他に「くつやのまるちん」にも二度ほど取り組んだことがあり、スタッフの「くつやのまるちん」に対する思い入れの強さが感じられます。
家族を失い、心の中にかなしい涙をつまらせているくつやのまるちん。
ある日、うとうとしていたまるちんは「あしたいくからまっておいで」とよびかける声を聞きます。
仕事場の窓を気にしながら待ちつづけるまるちんは、寒い外にいる気にかかった一人一人を迎え入れていきます。
この絵本に出てくる外にいた一人一人の背景に思いをはせた時に、現代に生きる私たちにもひしひしと感じられる
厳しい状況を感じます。夜になり、よびかける声がまた聞こえてきて・・・。出会いを重ねたまるちんの心の中のかなしい涙はどうかわっていくのでしょうか。
ぜひこの時期、手に取って読みたい1冊です。