絵本の紹介 「戦争が終わっても」ぼくの出会ったリベリアの子どもたち

写真/高橋 邦典
文/高橋邦典
2005年7月発行
ポプラ社

 2/26の子どもの教会からのメッセージ3回目は、 白石 雅一さん(いずみ愛泉教会員)から「戦争と少年兵」という題でメッセージを受け止めました。
 メッセージの中で、ロシアがウクライナに侵攻して1年がたち、ウクライナの子どもが連れ去られているという指摘があると紹介されました。ロシアは、その子どもたちを「少年兵」に仕立て、争いの前線に立たせようとしているのだそうです。近年、手にする武器が軽量化し、子どもでも扱いやすいという指摘もあるそうです。
 一方、ウクライナの争いがまだ激化していない地域では、木のおもちゃの銃を持ち、検問ごっこをしている子どもの姿が紹介されました。大人が始めた紛争に影響を受ける子どものこの姿が賞賛されていることが問題であることに触れました。 
 メッセージの最後に、私たちはお互いに反戦の意思を広め合いましょう、神さまが見ていてくださることを信じて歩んでいきましょうと祈りました。紛争がはじまると、親を失った子どもが生きのびるために戦いに加わる、また兵士の数が足りなくなった武力勢力が誘拐した子どもを「少年兵」に仕立てていくことが子どもの人権を守る団体から指摘されています。
 この「戦争が終わっても」という写真絵本は、西アフリカのリベリアで内戦の中を生きる子どもたちの姿を追っています。
 厳しい現実を生きる子ども達の姿が迫力がある写真と文で展開されています。
「少年兵」になったいきさつや「少年兵」をしていたことによって、学ぶ機会や経験を奪われて成長した現実をどう過ごしているかを知る手掛かりになることでしょう。どうぞ、手に取ってみてください。