絵本の紹介「こうして、ともにいきている」

作:多屋 光孫   汐文社

9月13日の「平和を考える礼拝」では “平和をめざす列車” と題して、2013年の世界教会協議会(WCC)釜山大会前に行われた「ピーストレイン」の取り組みが紹介されました。私たちは平和を目指す列車に乗り込んでいて、その旅は長く困難かもしれないけれども、主のみ業によって目的地までレールはつながっていること、神さまから「祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです」と呼びかけられていることを受け止めました。

今回紹介する「こうして、ともにいきている」は生き物たちが自然界の中でお互いの「ちがい」を大切にし、工夫を重ねながら、「いのち」を尊重し合っている様子が描かれています。厳しい自然界を描きつつ、温かみを感じる絵本になっています。

そしてともにいきている生き物たちへの作者の静かな尊敬のまなざしが、絵本全体に流れています。同時に私たち人間がそのことに気づいているのか、大切にしているのかという問いかけも描かれています。

私たちが神さまからの呼びかけを受け止めようとするとき、「平和」は理念にとどまらず、日々のお互いへの共感・痛みを抱えながら生きている他者のことを思う一人として歩みを進める大切さを感じることができる絵本だと思います。ぜひ、手に取ってお読みください。