新年礼拝 「信仰にあって壮図を抱く」

ヨハネによる福音書 8章31~38節
詩編 20編1~10節

 

 新島八重の生涯を描いた大河ドラマ“八重の桜”がいよいよ始まることになり、同志社関係者はいささか浮き立っています。1887年6月新島襄・八重は東華学校開校式のため来仙したことから、同志社校友会宮城県支部は今年6月8日に東華学校記念碑の前での式典を計画しています。なお新島襄の日記には、その後6月27日に大町会堂時代の当教会の礼拝に出席したとあり、八重も同行していた可能性が高いでしょう。

 襄の目指した伝道とは人々の教化にとどまらず、キリスト教の価値観を根づかせ新しい日本の建設を目指すものでした。1880年に行った説教“文明ノ基”で32「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」との聖句を引きつつ、人は神のみ旨を知るときに本当の自由人となることができると語り、その具体化のために教会と学校を建てると述べています。“…劣才たとえ済民の策に乏しくとも、なお壮図を抱いて此の春を迎う”とは襄が46歳で召天したその3週間前の正月に詠んだ漢詩の一部ですが、彼にとっての“壮図”とは百年後二百年後の日本にみ旨を仰ぎ良心に生きる真の文明が実現することだったでしょう。彼の視点においては、同志社も東華学校も当教会もそうした使命を帯びていたのです。

 いにしえの詩人が 8「我らの神、主の御名を唱える」ことこそ歴史の荒波を超えて固く立つのだと歌ったように、私たちも信仰にあって壮図を抱きつつ与えられた2013年を歩みたく思います。

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