「今日はあなたの家に泊まりたい」

ルカによる福音書 19章1~10節
申命記 29章9~14節

 

 老いたザアカイが毎朝1本の木の世話をしていた。なぜと問われて、“ここで主イエスに出会ったあの日から、私の人生は変わったからだ”と答えた。こうした伝説があります。

 占領国ローマ帝国への税を集める 2「徴税人」は、いわば売国奴だとして 7「罪深い」とされていました。日々敵意に囲まれ生活していたザアカイは、何かを欲していたのかもしれません。この日彼は 3「イエスがどんな人かを見ようと」願い、いちじく桑の木に登りました。一方、10「失われたものを捜して救う」宣教の旅を続けていた主イエスは、この日樹上のザアカイを見出したのでした。 5「今日は…あなたの家に泊まりたい」とは、宣言の意を含んだ強い言葉です。主の憐れみとザアカイの求めとは、この日決定的に交わったのでした。

 開いた旧約の箇所は、40年にわたる荒野の旅を終えていよいよ約束の地に足を踏み入れる出エジプトの民に語られたものです。繰り返される 9・11・12・14・14「今日」との言葉は、「命と幸い、死と災い」(30:15)のどちらをあなたは選ぶのかとその決断を問うものです。そして、14「ここに…共にいない」後代の者もそうした決断の今日を与えられるのだと語られています。

 主の憐れみと出会う時、大切な決断を果たす時、私たちにもそうした今日があることを覚え、与えられた日々を歩みゆく者でありたく願います。

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