「あなたの宝はどこに」

ルカによる福音書 12章29~34節
申命記 29章9~18節

 

 1999年、オランダに100カ国余からの約1万人が集まって開かれたハーグ世界市民平和会議は、“公正な世界秩序のための基本十原則”を採択しました。その第1項目目は、“日本の憲法九条を見習い、各国議会は自国政府に戦争をさせないための決議をすべき”というものです。憲法九条は全世界の大切な財産だと認識されたのでした。でも当の日本で、この九条を含む憲法を改変しようとの動きが強まっています。

 先月13日・20日と開いた旧約聖書を、今日も開きました。18「わたしは自分のかたくなな思いに従っても、大丈夫だ」と驕るなとの警告があります。イスラエルの民は出エジプトの旅において、さらには亡国と捕囚を招いた分裂王国時代と、2度過ちを重ねてきました。この警告の言葉は、もはや3度目はあってはならないと告げるものです。1986年重大な原発事故が発生したチェルノブイリとは17「苦よもぎ」という意味であり、それが驕りの象徴としてここに記されていることは示唆的です。チェルノブイリ・フクシマに続く、3度目を招くようなことはあってはならないのです。

 「命と幸い」「死と災い」(30:15)のどちらを選ぶのかとのこの問いは、詰まるところ私たちが何を宝とするのかを問いかけています。主イエスは34「あなたがたの富のあるところに、あなたがたの心もある」と語られ、目先の欲望を廃して31「神の国を求め」33「尽きるのことのない富を天に積む」ことを教えられました。明日は、平和への働きを心に刻む“信教の自由”を守る日です。

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