「あなたのフィールドにも」

テトスへの手紙 2章1~15節
創世記 16章6~10節

 

 J.L.フロマートカ(18891969)は、ナチス・ドイツの台頭、第二次世界大戦、社会主義政権樹立と激動の時代にチェコスロバキアに生きた神学者です。“キリストを信じる者こそが、この世界を誰よりもリアルに理解できる”と語り、キリスト教信仰の現実参与の可能性とあり方について掘り下げたその神学の根底には、神が人間となられた受肉の出来事がありました。

 今日開いたテモテ2章にはそれぞれの世代への具体的生活の指示があり、 2・5「分別」6・12「思慮深く」 2・6「品位」といった言葉が繰り返されています。いささか保守的と思われるかもしれませんが、主イエスのすぐの来臨に目を向けていた初代教会も(Ⅰコリント726等)2世紀に入り、課題の山積した日々も主のみ旨に従ってしっかり生きるべく与えられたフィールドであると自覚していったのでした。

 今とは、神の受肉という11「神の恵み」の到来と13「イエス・キリストの栄光の現れ」なる完成の間だと位置づけられています。そこに置かれた信仰者は共におられる主に励まされつつ、かつ完成の希望を13「待ち望」んで今を歩んでいくのです。

 1「ハガル」とは“逃げる”という意味です。つらい現実から逃げ出そうとしたハガルに主は出会われ、あなたの場に帰れと諭されました。ハガルはそこにも主のまなざしと祝福があることに目を開かれ、課題ある自らの生活へと帰っていく励ましを繰り返し頂いたのでした(219~)。この主のまなざしと祝福は、今を生きる私たちとも共にあります。

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