1月のおたより

 1月12日、遠く群馬よりおいでくださった山下智子先生(新島学園短大宗教主任)は、午後の伝道講演会にて新島八重の生涯についてわかりやすくお話しくださると共に、午前の礼拝では新島襄が仙台にて行った説教に触れてメッセージをくださいました。

 すでに大河ドラマ”八重の桜”は完結しましたが、そうした訳でさらにもう一回新島のことについて触れます。

 新島襄が説教したのは、残念ながら当教会においてではありません。1886(明治19)年5月30日に仙台日本基督教会(現在の仙台東一番丁教会)にて、“愛をもってこれを貫く”という説教がなされたのでした。これは原稿も残っています。

 実は、同教会の押川方義牧師と新島襄は、仙台に英学校を創るにあたって当時ライバル関係にありました。この年二人は何度か会談を重ねましたが、一致を見るに至りませんでした。そうした中で押川は新島を礼拝に招き、新島は十字架上で敵のために祈ったキリストを指し示して、この広く深く高い愛こそが私たちを共々に引き寄せ、今も働きかけて私たちを歩ませるのだと説教したのでした。

 それぞれの主義主張を大切なものとしつつも、そうした違いを抱えたそれぞれを招きとり用いられるキリストにあって信頼を交わして働き得ることを二人は内に感じていたのではないでしょうか。

 この年、新島は宮城英学校(後の東華学校)を、押川は仙台神学校(現在の東北学院)を創立します。こうしてそれぞれの働きに向かいつつも、主への祈りの内に連帯の思いを覚えた二人ではなかったか、そう思うのです。

当日の説教原稿、その冒頭部分

初行に「押川君ノ教会」、末尾に「愛以貫之」

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