「大きな冒険と小さな冒険」

ルカによる福音書 2章8~20節
イザヤ書 8章23節~9章6節

 

  クリスマス案内チラシに、15世紀に今日のベルギーで活躍した画家フーゴー・ファン・デル・グースの“牧者の礼拝”の一部を載せました。大きな絵の中央部だけを拡大したので、みどりご主イエスとマリア・ヨセフ、天使たちと動物たちだけが見えていますが、原画の左側には礼拝に駆けつけた羊飼いたちが小屋に走り込んでくる様子が印象的に描かれています。

  アドベント(待降節)との語は、“何かが起こってくる”とのラテン語アドヴェニーレに由来しています。やはりここから派生した語に、アドベンチャー(冒険)があります。

  考えてみれば、マリア・ヨセフへの突然の受胎告知の受け入れ、身重の状態でのベツレヘムへの二人の旅、星に導かれた学者たちの旅路…と、クリスマスの物語は冒険に彩られています。救い主の誕生を告知されても恐れて動こうとしなかった者が多かった中(18節、マタイ2:3)、立ち上がって家畜小屋へと急いだ羊飼いたちが10「民全体に与えられる大きな喜び」に最初にあずかったことを思います。

  しかしクリスマスの最大の冒険は、地に真の光と恵みをもたらそうとの「主の熱意」(イザヤ9:6)にあって、ついに主ご自身が降誕されたことです(ルカ20:9~)。この主の大きな冒険に動かされ、それぞれの小さな冒険を捧げた者があったことを福音書は告げているのです。天使の10「恐れるな」との言葉は、主の大いなるアクションにあなたも応える者となりなさいと告げています。

コメントは受け付けていません。