「ふさわしい人」

ルカによる福音書 7章1~10節
詩編 131編1~3節

 

 震災の巨大な被害に為しうることが余りに小さいことを痛感する一方、ストレスのせいもあるのでしょう、いつもより多弁な自らにも気づきます。そんな中、 2「…魂を沈黙させます。わたしの魂を…幼子のようにします。」との言葉が与えられました。受胎告知を受けたマリアが“私は主を大きくし、自らを小さくします”と歌って、 1「わたしの及ばぬ驚くべきこと」を受けとめていった事を思い起こします(ルカ1:46~)。

 2「百人隊長」とは、占領統治の最前線にあったローマ軍の下級士官です。こうした者が 3「ユダヤ人の長老たち」から好意をもって迎えられていることは驚くべきことです。“使いものになるかどうか”が価値基準である軍隊にあって、この隊長は 2「病気で死にかかっていた」部下の癒しを主イエスに求めたのでした。

 長老たちはこの隊長のことを 4「あの方は…ふさわしい人です」と推薦しましたが、当の本人は 7「ふさわしくない」者です、と言いました。それは、占領と被占領、軍隊と人間というジレンマの中で悩みつつ歩んできたこの人の本心の吐露だったことでしょう。そうした中で神のわざを仰いだ隊長に目をとめて、主イエスは 9「これほどの信仰を見たことがない」と言われました。ストレスやジレンマを抱えつつも、人は生きていかねばなりません。でも主イエスはそうした一人一人に目をとめ、そのわざを施されるのです。

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