「まだ待たなければなりませんか」

ルカによる福音書 7章18~35節
ハガイ書 2章1~9節

 

 震災から2ヶ月を経て、疲れや不安などの課題が大きくなってきています。B.C.520年、戦後の荒廃の中エルサレム神殿再建工事再開に取り組んだ民もまた、ひと月経っても 3「目に映るのは無に等しい」というありさまに疲れと落胆を覚えました。特に 2「昔の栄光のときの…神殿」を知る者にとって、再建の道のりは余りに遠く感じられたのでした。そうした民に主は預言者ハガイを通じて、今 4「わたしはお前たちと共にいる」のだと励まし、再建される器はたとえ小さくても 9「新しい神殿の栄光は昔の神殿にまさ」りそこに 9「わたしは平和を与える」と告げたのでした。

 救いの到来を待ち望んでいた洗礼者ヨハネがその時をまだ1920「待たなければなりませんか」と訊ねたとき、困難な中にも小さな一人が助け起こされている(22節)今、そのただ中に神の国の救いは訪れているのだと主イエスは答えられました。

 津波被災地の小学校に勤務する友人から、日々成長する子どもたちには“いつかの復興”もさることながら、“足りないながらも今”が大切なのだと教えられました。

 “笛吹けど踊らず”との表現は、32節の譬えに由来します。主はこうしたシニカルな態度こそ31「今の時代」の罪なのだと指摘されました。たとえ小さなことにも共に喜び共に泣くごとに、神の国の喜びは今そこに現れるのだと私たちは呼びかけられています。

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