「別の道を通って」

マタイによる福音書 2章7~12節
イザヤ書 7章10~14節

 

 当教会のページェントは、幼子主イエスの降誕に立ち会った者たち全員による “もろびとこぞりて” の合唱で終わります。恐れと悩みを抱える世界と生けるもののために神自らおいでになられた恵みを受け取り、10「喜びにあふれた」のです。

 1:23に引用されたインマヌエル預言が記されたイザヤ7:10~を、併せ開きました。ここには人の罪と、それをも凌駕しゆく主のみ業が記されています。B.C.8世紀シリア・エフライム戦争の危機に際し(2節)、預言者イザヤは主に信頼しての平静を指し示しました(4・11節)。がアハズ王は敬虔を装いつつ、軍事同盟に解決の道を求めたのです(12節)。イザヤはその頑なさを諌めつつ、主がみ業をもって歴史に介入されることを告げたのでした。

 神我らと共にいます14「インマヌエル」の約束は、それから700年後の主イエス降誕において決定的に実現したのです。10「喜びにあふれた」学者たち、羊飼いたちはずっとそこに留まったのではありません。それぞれに課題ある日常へと帰って行きました。学者たちは12「別の道を通って自分たちの国へ帰って行った」、羊飼いたちは「神をあがめ、賛美しながら帰って行った」(ルカ2:20)と記されています。立ち向かう課題がありつつも、み旨をもって導きみ業を顕わされる主が共におられることに喜びと希望を受けとりつつそれぞれの歩みに帰って行ったのです。私たちもまた、クリスマスの喜びから新たな歩みを始められるはずです。

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