2018 クリスマスメッセージ

 上の絵は、ルネサンス期フィレンツェ派の代表的画家S.ボッティチェリの「東方三博士の礼拝」(部分)です。救い主イエスの誕生に、東方からの博士らと従者たちが礼拝に訪れた場面を描いています。最年長の博士が幼な子イエスを拝し、二人が宝物を捧げています。

 この絵には、制作された15世紀当時の実在人物が多数描かれていることで有名です。博士らはフィレンツェのメディチ家の親子であり、上の絵には載っていませんが外側にはこの絵の依頼者ラーマとその家族、さらにはボッティチェリ自身の姿もあります。

 依頼主などの姿を描き込むことは絵画の世界ではしばしば行われることですが、ここには加えてのメッセージがあるように思います。すなわち救い主イエスの降誕は、時代を越えて全ての人々に与えられた喜びであるからです。降誕に際し、近くで野宿をしていた羊飼いたちは天使から「あなたがたのために救い主がお生まれになった」と告げられたと福音書にあります。この喜びの告知は羊飼いと共に、この物語を共にしているあなたにも与えられたのだと福音書は語りかけています。

 平和と希望を実現するために、神ご自身が一人の幼な子となることを選びとってこの世界そしてあなたの許へ来られた、これが降誕の出来事です。今を生きる私たちもこの恵みに招かれていることを知り、喜びを分かち合う輪に加わりたく願います。

コメントは受け付けていません。