収穫感謝合同礼拝 「私には夢がある」

マルコによる福音書 4章30~32節

 

 1963年8月28日、アメリカ・ワシントン記念塔広場に集まった25万人を前に、M.L.キング牧師は“私には夢がある”と演説しました。その夢とは“いつの日かジョージアの赤土の丘の上で、かつての奴隷の息子たちと奴隷主の息子たちが兄弟愛のテーブルにつくようになること”でした。

 アメリカ南部では奴隷解放宣言から101年を経たこの当時にも、黒人と白人の学校やレストラン、バス席をも分けて差別する法律が生きていました。こうした法律を無くし差別を撤廃しようと多くの人が立ち上がったのでした。

 法律は無くすことができても、人の心から差別をぬぐい去り兄弟愛に生きる社会をつくる道は遥か先のことと思えました。でもキング牧師は「険しい道は平らに、狭い道は広い谷となれ。主の栄光がこうして現れる」(イザヤ40:4-5)との聖書の言葉を引いて、“こういう信仰があれば、絶望の山から希望の石を切り出すことができる…不協和音を兄弟愛のシンフォニーに変えることができる…いつかは自由になると信じることができるのだ”と語りかけたのです。

 翌年、公民権法が成立し、悪法は撤廃されました。キング牧師はなお自由と平和を求めて働き続けましたが、1968年暗殺の銃弾に倒れたのです。墓碑にはあの演説の最後に語った黒人霊歌の一節が刻まれました。“ついに自由になった、ついに自由になった、全能の神はほむべきかな、我々はついに自由になった”。皆が兄弟愛に、そして自由と平和に生きる世界を求める働きは、なお多くの人に受け継がれています。

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