「全世界に行って」

マルコによる福音書 16章14~18節
イザヤ書 42章5~9節

 

 マルコ16:9~は本来のマルコ福音書には無く、後につけ加えられたものと考えられています。それゆえ、新共同訳でも[ ]に入れて記されています。たしかに、復活の主イエスが弟子たちをおとがめになったとの記述(14節)などには違和感も感じます。

 他方、ここには15「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」との命令があります。世界と人間そしてすべての被造物は多くの課題と困難を負っていますが、神の創造の祝福にあってそれらは存在し、その回復のためにこそ主イエスはこの地に十字架の救いを据えられたのでした。主イエスの15「福音」は全被造物の「うめき」を分かち、これを大いなる希望へと向けるものなのです(ローマ8:18~25)。

 イザヤ42:5~でも、 5「天」 5「地」と生けるものへの祝福、そして 6「主」に連なる者の使命が語られています。生きて働かれる主(9節)に従い、正義と平和の実現のために労することです(7節)。

 17「信じる者」に伴う17「しるし」とは順に、罪の支配からの解放、主の言葉に養われ生きること、誘惑に打ち勝つこと(創3:1~)、世に勝つ主に連なること、愛と癒しに向かうことと受けとめることができましょう。

 復活の主イエスは、私たちがたとえば教会といった限られた場所だけで喜ばしく生きることを望んではおられません。それぞれが遣わされた15「世界」で15「福音」を生き、分かち合うことへと召しておられます。

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