イースター礼拝 「あなたがたより先に」

マルコによる福音書 16章1~8節
創世記 50章15~21節

 

 最初の復活の証人となったのは、十字架から3日目の朝に墓を訪ねた女性たちでした。そこに主イエスはおられず、御使いと思われる若者から 6「あの方は復活なさって、ここにはおられない。」 7「あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。…そこでお目にかかれる。」と告げられたのでした。

 この 7「先に…行かれる」との語(プレアゴー)は、受難の待ち受けるエルサレムに向けて「イエスは先頭になって進んで行かれた」(10:32)、救い主を求めて旅をした占星術の学者たちを「星が先立って進み」(マタイ2:9)などの箇所で用いられており、いずれも人の思いを超えた神の導きが指し示されています。

  7「ガリラヤ」とは人々の喜怒哀楽がある生活の場であり、主イエスが宣教を始められた場所です(1:14)。主は復活の力を帯びてそこでもう働いておられる、だからあなたがたも追いていきなさいと呼びかけられています。思いを超えた道に踏み出していくのは勇気が要ることでしょう。でもそのようにして学者たちは、大きな喜びにあずかったのです。

 かつて弟を妬んでエジプトに売り飛ばした兄たちがその罪を悔いたとき、弟ヨセフは20「あなたがたは…悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、多くの民の命を救」われたと思いを超える神のみ業を仰ぎ、これを赦したのでした。限りある人の思いと業を主は復活の力をもって、神に連なる希望と和解と完成へと結んでくださるのです。この招きに信仰をもって追いていきたく願います。

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