「神の熱心」

創世記 6章9~14節
ペトロの手紙 一 3章18~22節

 

 “エバン・オールマイティ” という、ノアの箱舟をモチーフとしたコメディ映画があります。現代を生きる主人公エバンの前に突然神が現れ、箱舟を造れと命じます。拒否したエバンでしたが、大量の材木が届き、あらゆる動物たちがつがいで集まり、自らの容姿も聖書のノアのようになるに至って、ついに建造に取りかかります。しかし周囲の人々はこれをあざ笑い、箱舟が完成して雨が降ってきても信じようとしないのです。しかし手抜き工事のダムが決壊、人々は箱舟のおかげで助かったのでした。

 きっと 9「ノア」も嘲笑を受けたことでしょう。 5「地上」には昔も今も 5「人の悪が増し」ています。が彼は 9「神と共に歩」み、22「神が命じられたとおりに果たし」ました。彼は、新たな世界の希望に向けて労したのです。

 9「ノア」とは “慰め” との意味であり、悪の跋扈する「大地で働く我々の手の苦労を、この子は慰めてくれるであろう」(5:29)と父レメクは名づけたと記されています。ノアは、あざ笑われても希望に向けて日々労する者の慰め手であり応援者なのです。

 映画の中で神は、箱舟物語のテーマは愛でありチャンスなのだと言います。忍耐・勇気・絆をと祈っても神はそれを直接は与えない、そのチャンスを与えるのだと言うのです。

 併せ開いた箇所の18「キリスト」という「正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれた」との言葉は、神が人の悪のゆえに 6「後悔し、心を痛められた」ことに重なります。新たな世界の希望に向けて神は箱舟建造を命じられました。ここで、十字架で陰府へと下られたキリストはそこで罪に19「捕らわれ」た者たちをも救おうとされたと述べられています。世界と私たちは、そのような神の熱心の中を歩んでいます。それぞれに与えられる使信・チャンスに心を開き、受けとめる者とされたく願います。

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