「あなたの神はわたしの神」

ルツ記 1章7~19節
使徒言行録 16章6~10節

 

 異邦 1「モアブ」の地から 2「ユダのベツレヘム」にやって来て、ダビデ王の曾祖母(4:17)さらには主イエスの先祖(マタイ1:5)となったルツの物語です。

 彼女は 5「夫と二人の息子に先立たれ」たしゅうとめナオミに同行し、見知らぬ異国の地で生きることを選び取ります。落ち穂は貧しい者・寄留者のものであるとのユダヤ人の律法(レビ19:10)を頼って畑に行ったルツは、人格者で貧しい異邦の女にも厚意を示してくれるボアズに出会います。さらにこのボアズはナオミ・ルツの親戚だったのでした(2:20)。ナオミの助言のもと、ルツはボアズに庇護を願い出ます(3:9)。ボアズは正式の手続きを経て(4:1~10)ルツをめとり、皆の祝福の内に子どもが与えられたのでした。

 今日の箇所でルツが言った16「あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神」との言葉は、この物語全体を貫く通奏低音です。民族・立場・貧富…を越えて人は18「同行」できる、主なる神はそうした尊い決断を見守り仲立ちし導かれる(2:4・12・13・19・20、3:10、4:11・12・14)とルツ記は語りかけるのです。

 第二伝道旅行に旅立ったパウロらは、幻に見た見知らぬ 9「マケドニア人」の訴えに応えてエーゲ海を渡りました。福音はこのようにして、ヨーロッパに届けられたのだと使徒言行録は語ります。隔てを越えての同行を私たちも信仰・結婚・友愛…というかたちで経験し、恵みと喜びにあずかっていることを思います。

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