「倍する喜び」

ルカによる福音書 1章67~79節
イザヤ書 65章17~20節

 

 ルカによる福音書は、預言者エリヤの再来として現れ救い主の道備えをする洗礼者ヨハネの誕生の次第からクリスマス物語を書き起こします。両親は子どもが与えられることを願っていましたが叶わず、すでに老齢に達していました。が父ザカリアに現れた天使ガブリエルはヨハネが生まれることを告げ、「その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる」(14節)と告げたのです。これをにわかには信じられなかったザカリアは、口が利けなくなりその実現の日まで黙考の時が与えられたのでした。

 ついにヨハネが誕生しその名づけの日、ついにほどけたザカリアの口からは賛美の歌がほとばしり出ました。ここでは、主がいにしえからの72「契約」73「誓い」を忘れることなく成就してくださった喜び、待ち望まれてきた69「救い」が今こそ訪れようとしている喜び、そして地は78「光」と79「平和」へと導かれゆくとの喜びが歌われています。当初、彼の願いは子が与えられることだけだったはずです。が、主の恵みと導きにあって、何倍もの祝福にあずかったのです。

 17「新しい天と新しい地」なる歴史の完成を仰いだイザヤ65:17~の預言において、主は18「民を喜び楽しむものとして、創造」し、主ご自身も19「わたしの民を楽しみとする」と告げておられます。この預言はバビロン捕囚帰還後の荒廃と苦闘の中で語られたものです。地に生きる者が課題の中にも喜びを数え、祝福と平和へと導かれゆくために主はみ子キリストとして降誕され、その道筋を照らしてくださいました。地と私たちはこの主のみ旨と計画の内に置かれていることを覚え、与えられた今を歩みましょう。

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