「まことの光の到来」

ヨハネによる福音書 1章1~5節
イザヤ書 9章1~6節

 

 讃美歌230、p.ニコライ作詞作曲の“起きよと呼ぶ声”は“コラールの王”と称され、J.S.バッハもこの曲を引用してカンタータ第140番をつくっています。ニコライは16世紀後半にルター派を擁護して神学論争を戦わせた神学者・牧師でしたが、その渦中彼が住むドイツ中部ウンナの町をペストが襲ったのです。日に何十人もの葬儀を執り行う中、彼は虚心に開いた聖書そしてアウグスティヌスの『神の国』に慰めを得、“闇夜をつらぬき”(1節)与えられる神からの希望を市民に語ったと言います。

 1「闇の中」 1「死の陰の地」とは、B.C.8世紀に起きたシリア・エフライム戦争の状況を指しています。混乱の時代とは言え、イスラエル北・南王国の同胞同士が戦火を交えるという深い悩み・罪の現実に、希望の 1「光」が与えられると預言者イザヤは語りました。

 イザヤ50:10~11で、人は光を求めつつも手軽な11「自分の火の光に頼」り苦悩を増すであろうと述べられています。今日の世界と生きる者のあり様を指し示されているかのようです。

 まことの光は神から来たり、それは 5「ひとりのみどりご」の誕生において実現するとイザヤは語りました。この約束は700年後、主なる神ご自身の降誕においてもたらされたとヨハネ福音書は証ししました(1:1~5)。

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