2017 クリスマスメッセージ

 上の絵は、主イエス降誕後40日後の場面を、15世紀フランドル派の画家H.メムリンクが描いた作品です。エルサレム神殿の境内には、毎日待ち続ける老人二人の姿がありました。このシメオンとアンナは、救い主に出会えるとのお告げを受けていたのです。この日、幼子イエスが両親ヨセフとマリアに連れてこられたとき、二人はついに約束が果たされたことを悟り、幼子を抱き喜びにあふれて歌ったのでした。

 年を重ねた老人が希望にあふれ喜びを歌ったとのこの場面をもって、ルカ福音書はクリスマス物語を閉じます。二つの約束の成就を待ち望んだことが彼らの希望の源泉でした。一つは世の救い主をわが腕に抱くことができるとの約束、もう一つは救い主の到来により地の果てまですべての人が希望と平和にあずかり得るとの約束です。幼子イエスを抱きつつ、二人は自らに、さらには世全体に与えられた希望と喜びを噛みしめたのでした。

 シメオンとアンナはその日まで長く待ち続けましたが、今日の私たちはもはや待つことなくおいでになった幼子イエスを抱くことができます。なお悩みと課題が山積する世の中ですが、そこに大いなる希望の光を灯すべく救い主がおいでになり平和への道が備えられたことをそれぞれに受けとめ味わいたく願います。

 

コメントは受け付けていません。