「神の前に豊かになる」

ルカによる福音書 12章13~21節
箴言 19章8節

 

 今日開いた箇所で主イエスが教えられた21「神の前に豊かに」なるとは、どういうことでしょうか。譬に現れる16「ある金持ち」は得た収穫を神殿に捧げれば、あるいは皆に分ければ良かったのでしょうか。

 今日あわせて開いた箴言19:8には、「心を得た人は自分の魂を愛する」との言葉があります。この言葉は、自分を正しく愛することの大切さを語っているように思います。精神科医の石丸昌彦氏はキリスト教メンタル・ケア・センターの会報の中で、価値観に深く食い入った拝金主義・偏差値信仰などに振り回され、私たちは見当はずれのものを労苦して追い求めてはいないかと警告を発しておられます。自分を正しく愛することを忘れ、模造品・代替品ばかりを求めているのが今日の社会ではないかと。「隣人を自分のように愛」する(10:27)には、自分を愛することを知らねばならないことを思います。

 15「人の命」は15「財産によって」、さらには他人の目や世の尺度によっても計ることはできません。ありのままの私をご存知の上、愛してくださる方によって私たちは正しく計られるのです。21「神の前に豊かに」なるとは、この愛の前に立つことです。

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