「人間の願いと神の計画」

使徒言行録 19章21~34節
エレミヤ書 29章10~14節

 

 今日開いた箇所、またローマ15:19~には、ローマさらにはスペインを目指したいとのパウロの計画が記されています。三回にわたる伝道旅行でローマ帝国東半分で広く宣べ伝えてきた彼は、さらに西に福音を携え行くことを願ったのでしょう。

 しかし意に反して、この第三伝道旅行でのエフェソ滞在はおよそ2年の長きにわたりました(19:10)。使徒言行録に書かれてはいませんが逮捕・入獄があり、さらには開拓したコリント教会に異端が入り込むという難問への対処を迫られたからでした。またこの間パウロは、フィリピ・フィレモンという獄中書簡、ガラテヤ書、コリント書の大半を書いたのでした。

加えて彼は、第三伝道旅行で集めた献金を携えて21「エルサレムに行」くとの使命を帯びていました。それを果たした後ローマへとの願いは、後の逮捕・護送という思いもしなかった形で実現します(27章~)。スペイン行きの願いは、残念ながら叶わなかったでしょう。願いは必ずしも実現しませんでしたが、主なる神は地中海そして世界伝道の礎として彼の働きと生涯を貴く用いられたのです。

 11「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている」と主は告げておられます。私たちの生もまた自らの思いを超えて、大いなる方のご計画に位置づけられていることを仰ぐとき、安心と基盤が与えられるのです。

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