ペンテコステ礼拝 「不思議な一致」

使徒言行録 2章1~13節
創世記 11章1~9節

 

 “バベルの塔”物語で、 1「同じ言葉を使って、同じように話していた」人々は 4「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。そして、全地に散されることのないようにしよう。」と語って塔建設を始めました。ここには同質性にとどまろうとの人間の性向、そして自ら支配する位置に立とうとの人間の罪の姿が示されていましょう。戦時下、朝鮮や台湾での国語常用運動や当教会も体験した敵性語排撃など、言葉の統制・排除による一体化の企ては歴史においてしばしば繰り返されてきました。“バベルの塔”物語は、でもそうした自己中心と同質性を目指す企ては、むしろ互いの疎外を生み、破綻に到ることを告げています。

 ペンテコステに際しては、逆のことが起こりました。聖霊に満たされた弟子たちは皆 4「ほかの国々の言葉で話しだし」、 5「天下のあらゆる国」の人々が 8「めいめいが生まれた故郷の言葉」で11「神の偉大な業」を聞くことになったのです。実はこの箇所では、“聞く”との言葉が繰り返されています(6・8・11・14・37節)。相互理解とほんとうの一致への道は聞くことから始まります。種々の主張が響く中、一致はたやすいことではないと私たちはわかっています。まさに、神の生きた働きかけ、聖霊の導きを仰がねばなりません。

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