「クリスマスの物語のはじまり」

ルカによる福音書 2章8~20節
詩編 113編1~9節

 

 A.D.はラテン語のAnno Domini(主の年)の略であり、主イエス・キリストの誕生から歴史が改まったことを意味しています。高くおられる主なる神が 6「低く下って天と地を御覧になる」のみならず、ご自身地へと降誕され歴史を希望の完成へと導く新たな時が始まったからです。

 寒村ベツレヘムで主イエスが誕生された時、それを最初に告知されたのはその地方の羊飼いたちであったとルカ福音書は記します。羊飼いはイスラエルの父祖へと遡る名誉ある職でしたが、実際には粗野で不潔だと疎んじられていました。家畜小屋の12「飼い葉桶」に寝かされた主イエスにまみえ、11「今日…あなたがたのために救い主がお生まれになった」との知らせは本当だったと彼らは喜びにあふれたに違いありません。

 羊飼いたちは厳しい日々の生活へと再び20「帰って行」きましたが、その口には20「賛美」の歌がありました。これが、クリスマスの物語の始まりでした。

 輝く星と天使、マリアとヨセフ、羊飼いや学者たち…、ページェントの情景でクリスマスの物語は終わったのではありません。 6「低く下って…弱い者を…起こし、乏しい者を…高く上げ、自由な人々の列に…返してくださる」、その物語は今にも及んで私たちをも支え導いています。

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