収穫感謝合同礼拝 「仲直りの前の晩に」

創世記 32章23~32節

 

 兄弟げんかはよくあることでしょうが、ヤコブとエサウの場合は特別でした。父イサクの目がかすんできたのをいいことにエサウになり代わったヤコブは、本来兄が受け継ぐべき祝福を騙し取ってしまったのです。そのためエサウにひどく憎まれ、ヤコブは家を出ることになったのでした。

 それ以降、兄との仲直りがヤコブの人生最大のハードルとなりました。20年以上がたち家族も増えたヤコブは、ついに兄との再会を決意します。使者を立て贈り物を用意しとあらゆる準備をしつつも、なお「どうか、兄エサウの手から救ってください。わたしは兄が恐ろしいのです。」(32:12)と祈らざるを得ないヤコブでした。

 その夜、一人野宿したところに何者かが現れ、夜通しヤコブと格闘したのです。それは、主なる神ご自身が生涯最大のハードルに挑むヤコブと共にあり、その苦闘を共にしてくださった出来事にほかなりませんでした。

 夜が明けた時、ヤコブは腿の関節が外れ、立ち上がることもできない状態でした。が、相手はヤコブの勝利を告げたのです(29節)。

 ついにその日再会を果たした時、兄エサウはヤコブを抱き締め共に泣き、二人は和解を果たしました。神の支えにあって、ヤコブはハードルを越えたのです。人間の知恵も力もついえてなおそこにある神の臨在とその慈しみが、私たちを生かし立ち行かせることをこの出来事は教えてくれます。

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