「危機からの出発」

使徒言行録 7章54節~8章4節
アモス書 3章3~8節

 

 聖霊降臨の出来事以来、都エルサレムでは弟子たちの大胆な伝道とユダヤ教当局者らによる捕縛・弾圧が繰り返されてきました(41~、517~、612~)。ステファノが捕らえられた時それは発火点を越え、彼は最初の殉教者となったのでした。さらにこれをきっかけに1「大迫害が起こり」、聖霊によって世の只中への宣教へと派遣された教会の歩みは大きな危機に立たされたのでした。

 使徒言行録はこのことを記しつつ、この危機が新たな歩みへの出発点になったと語ります。

 58「サウロ」(=パウロ)がここで初めて現れます。彼はこのときキリスト者を迫害する側の一人でしたが(581節、フィリピ36)、やがて主に捉えられその世界伝道の器とされていくのです(91~・15)。

 1「大迫害」が吹き荒れる中、 1「使徒たち」はなんとかエルサレムに留まり得たようですが、他のヘレニストキリスト者たちは 1「ユダヤとサマリアの地方に散」らされていきました。が、この後記されるように、迫害され散らされた信仰者たちによってユダヤ人以外の外国人=異邦人への伝道が始まっていくのです(826~)。

 主は危機の中から新たな業を起こし、名も記憶されない小さな者を用いてその大いなる働きを進められます(1119~)。すべてをみ手に治め取り用いられる主に導かれ支えられて(アモス338)、教会と信仰者の歴史は刻まれ、今日に至っています。

コメントは受け付けていません。