「インマヌエル」

マタイによる福音書 1章14~25節
詩編 23編1~6節

 

 23「神は我々と共におられる」という意味の23「インマヌエル」は旧約で、預言者イザヤが語った言葉として3回現れるだけです(イザヤ7148810)。紀元前8世紀、南王国ユダは大国の脅威の中で危機的状況にありました。そうした時にこそ神が共にいてくださることに固く立ち続けるべきことをイザヤは告げました。

 神の民として歩んできたイスラエルの民にとって、神が共におられることは常日頃から肌身で感じていたことでしょう(詩23編等)。が、神のみ旨はそうしたことにとどまらず、世界の現実の只中についには一人の子として受肉するとイザヤは預言したのでした。

 それから700年余、イエス・キリストが誕生されたことこそこの預言の成就だとマタイ福音書は語りました(23節)。そしてこの23「神は我々と共におられる」ことが、その恵みを仰ぐ者を今もこれからも支える力だとこの福音書は語ります(18202820)。

 以前「恵みといつくしみとが伴うでしょう」と訳されていた詩236を、新共同訳は 6「恵みと慈しみはいつもわたしを追う」と語ります。悩みや危機の現実に私たちが右往左往していた時にも実は神が伴っておられたことを、私たちは後になって振り返り、感謝と共に神の真実を知るのです。

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