「喜びの歌」

詩編 126編1~6節
ルカによる福音書 1章39~45節

 

 詩編126編は喜ばしいトーンの歌と感じられるかもしれませんが、当時の状況には厳しいものがありました。バビロン捕囚からの解放、都エルサレムへの帰還が実現すると聞いて 1「夢を見ている」ようになったのもつかの間、実際に到着した故国の荒廃は民の士気を挫き、再建を阻んだのです(イザヤ599等)。

 そうした中、詩人は 2・5「歌」おうと呼びかけました。囚われの歴史を主が断ち切ってくださったように、悩みの中にも 2「そのとき」を主はもたらされる。だから今 5「涙と共に種を蒔」き続けよう、やがてその歌は 2・5・6「喜びの歌」に変えられる。こう民を励ましたのでした。

 私たちが知っているように、賛美歌は喜ばしいトーンのものだけではありません。失意・恐れ・悩み…に際しても出会い導かれる主を、歌いつつ仰ぐのです。

 ルカ福音書は、降誕を物語る中で多くの歌を紹介します。それは少女が(147~)、また老人が歌ったものでした(167~、229~)。主は小さな者に出会われその口に歌を授けられる、その歌は困難ある現実を突破しゆく希望の歌・喜びの歌となると福音書は語っているように思います。

コメントは受け付けていません。