2012 クリスマスメッセージ

 上の絵は、イタリア・アッシジの世界遺産、聖フランチェスコ大聖堂のフレスコ画“キリストの誕生”(部分)です。家畜小屋の聖母子像の下に、産湯の世話を受ける幼子キリストの姿が描かれています。赤ん坊はこうした世話をしてもらわなければ、生きていくことはできません。この絵は、救い主として降誕されたキリストのその弱さ・小ささをことさら強調しているように思えます。

 「インマヌエル」とは“神、われらと共に”という意味のヘブル語です。この聖書の言葉は、救い主が弱く小さな者として来られたことこそ神が私たちと共にいてくださるしるしなのだと語っています。大震災を通して、私たちは一人一人が弱く小さな者であることを思い知りました。そして訪ねてくれる友や届けられるお世話に、どれだけ力づけられるかを思いました。ちょうど赤ん坊をいつくしみ世話をする思いとわざの中に、ほんとうに大切なことがあることを教えられたのです。

 あのクリスマスの晩、神は私たちと共にあって平和を分かつために、自ら小さな者となることを選びとられておいでになりました。その意味を味わいつつ、この主をお迎えしたく思います。

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