「葬りの日のために」

ヨハネによる福音書 12章1~11節
詩編 40編1~12節

 

 ベタニアでの塗油のお話はマルコ・マタイ福音書にもありますが、ヨハネ福音書でそれはラザロ・マルタ・マリアの家での出来事だとされています。

 主イエスによって死から起こされたラザロは、ただそこに 1「いた」とだけ記されています。 9「大群衆」が見物に押し寄せたようですが、本人は再び日常に呼び返された恵みを静かに噛みしめていたのでしょう。マルタはいつものように(ルカ1040 2「給仕」して感謝を表していました。

 マリアは驚くような仕方で、主イエスに応えました。 3「純粋で非常に高価なナルドの香油」を、主イエスの足に注ぎかけたのです。この香油は、兄弟ラザロの 7「葬り」のために用意されたものであったかもしれません。 3「家は香油の香りでいっぱいになった」のでした。

 この塗油は 7「わたしの葬りの日のため」の備えとなった、と主イエスは言われました。マリアらは知る由もありませんでしたが、主イエスは 1「六日」後に迫っていた十字架の死を見据えておられました。

 主イエスは自らの身も命をも注ぎ出す愛をもって、私たちに近づき関わってくださいます。その主に私たちはどう応えましょう(讃美歌513)。ここで、マリアの行為だけが称えられているのではないと思います。私たちは日常に生きる者です。でもそのささやかな歩みをもって自らなりに主に応えていこうとするとき、課題ある日々の歩みにもかぐわしい恵みがもたらされることをこの出来事は告げています。

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