ペンテコステ礼拝 「真理がわれらを自由にする」

ヨハネによる福音書 8章31~38節
イザヤ書 61章1~4節

 

 国立国会図書館東京本館のホールには、“真理がわれらを自由にする”との言葉が刻まれています。国立国会図書館法の前文にもこの言葉があります。これが主イエスの語られた32節に由来することは、そのギリシャ語原文も横に刻まれていることに明らかです。参院図書館運営委員長を務めた羽仁五郎氏が、かつてドイツ留学中に見た大学の銘文から取り入れたといいます。氏は“今日のわが国民の悲惨の現状は、従来の日本の政治が真理にもとづかないで、虚偽に立脚していたからである”と、社会また政治も謙虚に真理を希求すべきことを論じています。

 主イエスの言葉がこうして広く大切なものとして覚えられていることを喜びながらも、そこにはなお受け止めの足りなさがあるように思います。31「わたしの言葉にとどまるならば」と主イエスが語られています。この32「真理」とは私たちが獲得したり保持したりできるものではなく、「打ち砕かれた心を包み、捕らわれ人には自由を、つながれている人には解放を」(イザヤ611)与えるべく来られた主イエスにつながりその恵みと導きに生かされることなのです。

 ペンテコステの出来事を通し、神そして主イエスは聖霊というかたちで今も力強く働き、私たちの間にとどまってくださることを証ししてくださいました。この生きて働くみ旨に導かれ、与えられた日々を希望の内に歩みましょう。

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