教会創立128周年記念礼拝 「愚かさをも覚えて」

ルカによる福音書 23章13~25節
サムエル記下 24章1~10節

 

 1930年に日本組合基督教会と教派合同を果たした教派に、日本クリスチャン教会があります。19世紀初頭アメリカで誕生したこの教派は初めての海外宣教地として日本を選び、1888年に石巻クリスチャン教会(現・石巻栄光教会)を創立、のち宮城~岩手、栃木、東京の3地域に伝道しました。合同時点で、16教会・11幼稚園・教職26名・信徒1805名を有していました。

 日本での教派合同には、前年アメリカにおける同様の教派合同が影響しています。アメリカでも会衆主義教会に比べればクリスチャン教会は小教派でしたが、両教派は合同して会衆主義クリスチャン教会 =Congregational Christian Church= という第三の名称を名乗りました。

 これに対し、日本では日本組合基督教会の呼称が継承されたのでした。クリスチャン教会の指導者松野菊太郎は、この合同によってクリスチャン教会が組合教会に吸収されたのではなく新しい教会が誕生したのだと当時強調しましたが、そうした意識が尊重されていたかは疑問です。

 1969年、日本基督教団と沖縄キリスト教団が“合同”した際も同様のことが起こりました。小さな者を慈しまれたイエスを主と仰ぎながら、大が小を飲み込むことをあたりまえとするような無定見な愚かさを私たちも抱えているのではと恐れます。

 ルカ福音書は主イエスの裁判の場で23「そして、その声が勝った」(口語訳)と、無定見な人々の声が十字架刑を決定づけた様を描きます。世と私たちに共通する愚かさが主を十字架へと追いやったこと、にも拘わらずその十字架上の死が私たちに赦しを与えることをもう一度心に刻みたく思います。「あなたは良くなったのだ。もう、罪を犯してはいけない。」(ヨハネ514)。

コメントは受け付けていません。