12月のおたより

  クリスマスが近づきました。子どもたちは、サンタクロースからのプレゼントが俄然気になっているかもしれません。

 サンタクロースには、モデルとなった実在の人物がいます。3~4世紀にミラ(現在のトルコ)の司教を勤めたサンクト(聖)ニコラウスがその人で、彼には多くの伝説があります。

 その一つ、彼がまだ修行僧の頃の話。日々孤独のうちに神と向き合う彼らの楽しみは、週に一度日曜夕にもたれる食事会でした。ところがニコラウスだけはその時、いつもどこかへ出かけていくのです。いぶかってある日彼の後をつけた仲間が見たのは、下町でニコラウスが貧しい子どもたちにお菓子やおもちゃを配る姿でした。仲間たちは自分たちの交わりが“内向きの喜び”であったことに気づかされ、不明を恥じたといいます。

 クリスマスに際し、一番最初に贈られたそして最大のプレゼントは、主イエスの降誕の出来事であったことを心に留めたく思います。あの晩、羊飼いたちに現れた天使たちは、この喜びが「すべての民に与えられる」ものであることを告げました(ルカ2:10)。聞かれた心をもって、クリスマスの喜びを分かち合いましょう。

 

Gentile da Fabriano (1360年頃-1427年)
「三人の娘が居る貧しい家に金を投げ入れるニコラウス」

コメントは受け付けていません。