●ガマ / 吉川信男

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 「皆さん懐中電灯を消してください、携帯電話の電源も切ってください」。そうするとなんと隣りの人も、向いの人も全然みえず、メガネの反射も持っている懐中電灯の反射も、勿論ピアスも価値ゼロ、これが本当の暗黒、闇の世界というものかなと今知りました。これが「ガマ」と言われる洞窟の中の、一瞬の体験です。

 ここまで入るうちに、この場所が何々、この穴がどうだったとか案内された方に聞きながらここまで来ました。「ここは一番大きく広いガマです」と説明があり「本部」「内科」「外科」「破傷風」そして「死体置場」のプレートがありました。木のベット、岩場の上に板を並べたベットなどなど現在では考えられない情景でした。そして、「死体置場」のところは、大きく懐中電灯も届かない深さと天井も高いところへ死体を置く、と言うより投げ込み、重ねてうづ高く積まれておったそうです。

 これは「ガマ」の中のほんの一部の様子にしかすぎませんし、言尽くせるものでもありません。今の「ガマ」を見て、聞いた事実のことです。

 読谷村教会の礼拝後の交りのときに、94歳の方のお話です。「ガマ」の一番奥で、日本人の同朋の死体の一番下で身動きもできないでおったので助かり救出されたので当時の様子が証言されたのです。

 この交流ツアーで話しを聞き一見したほんの少しだけのものですが、沖縄の戦争がいかに凄く、酷いものだったかがわかりました。

 今度のツアー旅行は重いものがありましたが、お世話してくださった沖縄ぎのわんセミナーハウス関係の皆さんの暖さで、最高に意味深い旅行になりました。

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