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福島民友新聞 2000年3月18日記事抜粋

有形文化財に若松栄町教会  木造下見張りのゴシック式

 国の文化財保護審議会は17日、登録有形文化財に会津若松市の「日本基督教団若松栄町教会」を含む109件を新たに登録するよう、中曽根弘文文部大臣答申した。
 県内の教会が登録有形文化財に登録されるのは今回が初めて。これで県内の登録有形文化財は16カ所、37件となる。
 登録有形文化財は、取り壊しなどの危機に直面している近代建造物の保存が目的で、建てられてから50年経過を原則に、造形の規範となり再現が困難な建物が対象となっている。
 登録されると、保存・活用のための修理を行う場合、国から修理に必要な設計管理費の補助(50%)を受けられたり、地価税や家屋の固定資産税の税額軽減などの各種措置が受けられる。

【日本基督教団若松栄町教会】
 所在地は会津若松市西栄町8-36。宗教法人日本基督教団若松栄町教会の所有。会津女子高校前に建つ木造二階建て、塔屋部3階建ての教会で1911年に建築された。
 クリストファ・ノッス宣教師が仙台の東北学院神学校から赴任し、募金活動により造られたもの。設計者は1905年に英語教師として来日し、教会や学校、病院などの設計を手掛けたウィリアム・M・ヴォーリスと伝えられる。
 建物は壁のよこ板張りで、板が互いに少しずつ重なり合うように取り付けた木造下見板張りのゴシック式教会堂で、会堂部の外郭はラテン十字を描く。この設計は、ヴォーリスが設計した福島教会を手本としてものと伝えられ、45度の角度でふった玄関部にせん塔付きの角塔を持つ。
 屋根はもともとスレート(石質薄板)仕上げだったが、雨もりが多く、現在はトタンにふき替えられている。
 礼拝堂内は、構造を安定させるため内部に金属棒(タイバー)を張る工法を用いた架橋が時代性をよく示しており、貴重なものとなっている。

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